このページではアフラックの「新がん保険」の契約内容(保障)から具体的な見直し方法、解約時の注意点などを解説しています。
管理人は元保険外交員として実際にアフラックの「新がん保険」の見直し提案の相談を何度も行った経験があります!
等々いろいろあると思いますが新がん保険に加入中の方は
といった質問がよく上がります。
確かに約40年近く前に発売を開始したがん保険の為、現行のがん治療には合っていない部分がある反面、昔のがん保険なので保障内容に対しての保険料の割安感もあります。
古いからダメ、保険料が安いから続けるという事ではなく
アフラックの「新がん保険」に加入中の方は是非ご参考にしてみてください。
また確認したいがん保険が「新がん保険」ではなく別のタイプという事であれば以下で過去に発売されていたアフラックのがん保険を全て紹介していますのでこちらも併せてご確認ください。
アフラック「新がん保険」の契約内容
「新がん保険」は1978年9月から2004年7月まで販売されたアフラックのがん保険です。
発売開始数年後の1981年に厚生労働省の発表にて「がん」が日本人の死因第1位になるという時代背景もあり沢山の方が加入したがん保険になります。
新がん保険1口契約の場合
ご本人 | ご家族 | |
入院給付金 | 1.5万円 | 1万円 |
在宅療養給付金 | 20万円 | 15万円 |
死亡保険金 | 150万円 (満65歳以降は75万円) |
100万円 (満65歳以降は50万円) |
死亡払戻金 | 15万円 (満65歳以降は7.5万円) |
10万円 (満65歳以降は5万円) |
現在のがん保険のように入院給付金日額や特約(=オプション)を選択する様な仕様ではなく予め決められた保障内容を1口、2口といった口数で契約を選ぶタイプになります。
更に本人のみの個人契約以外にも配偶者と子供を含む「家族契約」を選択する事が可能でした。本人の保障内容を100%としてその家族は約6割の保障が付加されます。
家族契約では配偶者とその子供(23歳まで)も人数制限なく保障対象になります。
ざっくりと新がん保険の契約内容におけるポイントをまとめると上記になります。
保障内容としては主に入院と在宅療養が中心となり、現行のがん保険に比べると保障範囲が狭いので保障内容の強化をされる方も多いです。
また家族契約では配偶者の保障が契約者本人に比べて少ないのでこの差分を強化するというケースや、家族契約から配偶者を切り出してそれぞれ別々にがん保険を契約するというパターンもあります。
解約時には一定の満期金(解約返戻金)もあるので一旦は返戻金を受取り、最新のがん保険への加入を検討される方も多いです。
保障内容の詳細等に関しては引き続き以下で解説していきます。
アフラック「新がん保険」保障内容の詳細
新がん保険の保障は主に3つになります。
- 入院給付金
- 在宅療養給付金
- 死亡保険金
新がん保険の入院給付金について
新がん保険の入院給付金はがんの診断確定後にがんの治療を目的とした入院に対して入院1日目から指定した入金給付金日額が無制限で給付される仕組みです。
1口契約でご本人には1.5万円。ご家族には1万円の入院給付金であり、2口契約の場合は単純に2倍の本人3万円。ご家族2万円の入院給付金を受け取れる入院に手厚いがん保険です。
例えば
当時たまたま3口契約してした方が、がんに罹患され1日あたり4.5万円(1.5万円×3口)もの入院給付金を長期にわたって複数回給付され、非常に助かった
といったエピソードもたまに聞かれます。
注意点として入院給付金の対象となるのは「がん」=悪性新生物のみで初期段階のがん細胞である上皮内新生物は保障対象外となります。
昨今のがん保険ではがん、上皮内新生物共に保障対象である事が一般的です。
上皮内新生物に関してはこちらでも解説しています。
在宅療養給付金について
がんで20日以上の継続入院後に医師の指示により「在宅療養」となった場合にその退院時に本人20万円。ご家族15万円(1口の場合)の給付金を受け取ります。
死亡保険金について
がんを直接の原因として死亡した場合に死亡保険金が支払われます。1口でも本人150万円。ご家族100万円と手厚い保障内容になりますが、65歳以上は保険金額が半減します。
後述しますがこの「死亡保険金」に解約返戻金の積立がある為、途中で解約を行った場合に返戻金を受け取ることが可能です。
死亡払戻金について
最終的にがん以外の病気やケガにて死亡した場合は「死亡払戻金」としてがん死亡を原因とする「死亡保険金」の10分の1が給付されます。
特約MAXについて
新がん保険には「特約MAX」という医療保障を付加されているケースがあります。
保障内容はシンプルに病気やケガの入院に対して1日5000円。1入院の日数限度は64日、124日、184日タイプのどれかになります。
手術給付金は内容に応じて5万円・10万円・20万円。
特約MAXに関してはこちらで詳細を解説していますので新がん保険に特約MAXを付加されている方は是非合わせてご確認ください。
新がん保険の見直し方法
新がん保険の主な見直し方法は大きく2つになります。
それぞれのポイントを詳細に解説していきます。
新がん保険に更に保障を強化する場合
現行の医療事情に照らし合わせ、不足すると思われる部分を付け足すという考え方になります。
先述している通り、新がん保険は「がん=悪性新生物」のみを保障対象としており「上皮内新生物」は対象外となります。
現行のがん保険の多くは「がん」「上皮内新生物」の両方が保障対象となります。
特約充実PACK(パワーアッププランⅢ)について
そこで上皮内新生物の保障をカバーする特約としてアフラックより特約充実PACK(パワーアッププランⅢ)があります。
この特約を現行の新がん保険に付加する事でがん(悪性新生物)のみとしていた入院給付金と在宅療養給付金が上皮内新生物も対象となります。
新がん保険 | 特約MAX | |
---|---|---|
入院給付金 | 対象外 | 対象 |
在宅療養給付金 | 対象外 | 対象 |
死亡保険金 | 対象外 | 対象外 |
死亡払戻金 | 対象外 | 対象 |
生きるためのがん保険Days1プラスについて
アフラックでは過去に発売されたがん保険を治療の進歩に合わ、バランスよく保障を強化する「生きるためのがん保険Days1プラス」があります。
新がん保険では入院と在宅療養、死亡しか対象としていません。
これをDays1プラスでは現行で各社が取り扱うがん保険のように、
- 診断給付金
- がん通院保障
- 三大治療(手術、放射線、抗がん剤)
- 先進医療
等々を必要に応じて組み入れる事が可能です。
例えば現在のがん治療は入院よりも通院の割合が増えているといったデータもあります。
更にがん保険加入者でがんを経験された方の多くは治療初期段階で受け取れる診断給付金を非常に有難かったと言われるケースがあります。
もちろん、新がん保険以外にも別の医療保険に加入していたり死亡保険の特約でがんを保障する内容が組み込まれている場合もありますので状況に応じてプランをご検討ください。
新がん保険から新たながん保険への乗り換えする場合
新がん保険は昔から加入しているので保険料が安い場合もありますが、保障を上乗せすれば当然保険料も上がります。
結果的に新がん保険は解約して新たな別のがん保険に入り直した場合でも毎月の掛け金に差が無い。むしろ安くなるという可能性も十分あり得ます。
がん保険はアフラックを含め各保険会社より多種多様なプランが用意されています。
当サイトでは独自の評価基準を元におすすめのがん保険をランキング形式にて紹介していますので良ければ是非ご確認ください。
家族型から個人型への変更
例えば、新がん保険を家族型で契約している場合、主たる被保険者であるご本人は新がん保険を継続し、配偶者である奥様は別の保険に入り直すといった見直しも可能です。
家族型から個人型に変更する事で保険料の減額に繋がります。
家族型で契約中、ご主人が先立たれ奥様一人になった場合は家族型の保険料は減額され無い事からも状況にもよりますがこの見直しを前もって行う事も有効です。
新がん保険の解約について
新がん保険の保障内容を確認した結果、見直しを前提とする解約をする場合についてはいくつかポイントになる部分があります。
新がん保険の解約返戻金について
先述しているように新がん保険には死亡保険金部分に保険料の積立があり、途中解約を行った場合に解約返戻金が払い戻されます。
この返戻金額は加入期間や毎月の保険料によっても異なる為一概にいくらと案内する事はできません。
ただし、仕組み上65歳以降は死亡保険金が半減する事から解約返戻金は65歳までは徐々に積み上がり65歳から70歳あたりをピークに今度は減少していき、最終的には無くなるくらいの金額になるかと思われます。
がんに罹患しなければ給付金を受け取る事なく死亡払戻金7.5万円(65歳以上)のみになります。
それを踏まえ新がん保険は一旦解約返戻金として現金を受け取り、新たながん保険で保障をカバーするという方も沢山います。
新がん保険を解約する時の注意点
最終的に新がん保険を解約する事になった場合にはいくつか注意点があります。
がん保険の保証開始日(責任開始日)について
新がん保険を解約して新たながん保険(がん保障)に乗り換える場合ですが解約は解約請求書類を保険会社が受取った時点で保障が無くなります。
ただ新たながん保険は加入手続きから保障が開始されるまでの待ち期間が約3カ月(90日)あります。医療保険などのがん保障特約や三大疾病保険も同様です。
空白期間が出来る事をご自身が了承した上で手続きをする事は問題ありませんが、空白期間を作らずに乗り換えを希望する場合は2カ月ほど新がん保険を継続するようにしてください。
保険料を半年払い、年払いしている場合
新がん保険の保険料を毎月払いではなく「半年払い」or「年払い」している場合は支払い期間の途中で解約したとしても未経過分の返金はありません。
具体的には年払い契約で年間保険料の支払が5月だった場合。6月に解約すると向こう10カ月分の保険料の返金はされないという事です。
年払い、半年払いの途中解約による未経過分の返金は
「平成22年(2010年)4月以降の契約の場合」
から有効ですが新がん保険は~2004年7月までの発売期間になる為。新がん保険で半年払いないし年払い契約の方は全員途中解約での返金が無い点にご注意ください。
新たながん保険の保障開始までの待ち期間(3カ月)なども考慮して年払いや半年払いの方は直ぐに解約手続きをしなくても良いかもしれません。
解約時の注意点に関しては以下での解説していますので良ければ是非ご確認ください。
このページのまとめ
昔に加入した「新がん保険」も保障内容をしっかりと理解していただいた上で、現行の医療事情を考慮し、ご自身にあった見直しや継続、乗り換えを検討していただければと思います。
色々な選択肢から比較検討する為には複数の保険会社を取り扱うファイナンシャルプランナーによる訪問型の保険相談か保険ショップ等の相談窓口に赴くのがおすすめです。
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