アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」を徹底解説(デメリットや新everとの違い)

医療保険医療保険商品の解説レビュー

アフラックのちゃんと応える医療保険は同社の医療保険「EVERシリーズ」の最新の医療保険となります。

リニューアルを重ね、現在では豊富な特約(=オプション)から自由度の高いプランニングが可能となります。

具体的には
  • 三大疾病関連特約
  • 所得保障一時金特約
  • 精神疾患保障一時金特約
  • 介護一時金特約
  • 認知症一時金特約etc

というように医療保険をベースとしてがん含む三大疾病保障や働けないときの就業不能状態、将来的な介護状態もサポートする事が可能となります。

以前はこれらの特約を加入後に後から追加する事が出来ませんでしたが現在では加入後でも状況に合わせて自由に保障内容を組み替える事が出来るなど更に利便性も向上しています。

アフラック含め医療保険を検討している方は是非参考にしてみてください。

ちゃんと応える医療保険EVERの特徴

  • 三大疾病を手厚くサポート
  • 短期入院でも一律5日分で支払い+入院一時金特約有り
  • 入院前後の通院を保障(通院保障も入院と同額)

バランスよく医療保険としての機能を有している「ちゃんと応える医療保険EVER」ですが、それまでよりもさらに三大疾病に対しての保障を特約として強化しています。
また短期傾向にある入院への対応や、入院前後の通院に対応するなど、最新の医療事情に合わせた医療保険と言えます。

こんな人におすすめ

  • 三大疾病の保障を強化したい人
  • 通院保障も組み入れたい人

ちゃんと応える医療保険EVERの評価は

プラン選択4.0点4
三大疾病強化3.0点3
支払免除3.0点3
支払自由度5.0点5
料金3.0点3

合計スコア:18
評価:A

当サイトでの評価基準に「ちゃんと応える医療保険EVER」を当てはめた場合、基本的には平均に近いバランスのとれた医療保険という印象です。
三大疾病の保障が強化されているといっても、一時金の支払い条件や、保険料払込免除の条件としてはその他の医療保険の条件と比べるとちょうど中間にあるような状況です。
高得点なのは保険料の支払いがクレカ選択+支払い回数が月1、半年、年のそれぞれに対応しています。

ただアフラックの場合、最も有名な保険は「がん保険」になる為、医療保険の検討者も、がん保険とセットで組み合わせ契約になるケースが多いです。
その点を考慮しても医療保険はバランスが取れたおすすめの一つと言えます。

他社の終身医療保険もご確認される方は独自の評価項目に基づきランキングで紹介しています。

客観的におすすめできる医療保険を多数紹介していますので気になる方は是非ご確認ください。

医療保険おすすめランキング2020|独自評価基準によるスコアリングで徹底比較!
このページでは医療保険のおすすめを独自の評価基準に基づき各社の商品をスコアリングし、合計点の高い順にランキングを作成して紹介しています。評価項目は医療保険を選ぶ上で重要と思えるものを採用している為、独自の基準ではありますが結果として他の専門サイトでも人気のある医療保険と近しい結果になっているケースも高いです。

更に詳細もまとめていますのでご興味がある方は続けてご確認ください。

主契約の保障内容

ちゃんと応える医療保険EVER

主契約の保障内容
疾病・災害入院給付金5日未満の日帰り入院から、入院給付金日額×5日分
手術給付金重大手術:入院給付金日額×40倍
入院中の手術:入院給付金日額×10倍
外来のみの手術:入院給付金日額×5倍
放射線治療給付金入院給付金日額×10(60日に1回。回数制限無し)
疾病・災害通院給付金入院給付金日額×0.6(通院ありプラン)30日分
1入院支払限度日数60日タイプor120日タイプを選択
通算支払限度日数1,095日

5日未満でも一律5日分の入院給付金


主契約部分での特徴として、5日未満の短期入院場合でも一律で5日分の入院給付金をお支払いする保障内容となっております。
アフラックの医療保険ではこれまでも日帰り入院(24時間経過しない入院)でも給付金の支払い対象ではありましたが、入院の短期化に対応する形で、5日未満でも先に5日分の入院給付金が支払われる事になります。

特約(オプション)の保障内容

特約の保障内容
三大疾病一時金特約三大疾病で所定の状態に該当した場合に一時金50万円~が2年毎に1回を限度に回数無制限
三大疾病保険料払込免除特約三大疾病で所定の事由に該当したとき以後の保険料が払込免除
三大疾病無制限型長期入院特約通常の病気ケガは365日。三大疾病の入院は日数無制限
ケガの特約〇災害通院給付金:ケガで通院したとき
1日3,000円 1事故30日間
〇特定損傷給付金:骨折、関節脱臼、腱の断裂をしたとき
1時金5万円
1年更新の最大70歳まで加入可能
終身特約特約死亡保険金・特約高度障害保険金
入院一時金特約疾病・災害入院給付金が支払われる入院をしたとき
1入院につき5万円~ 180日に1回
回数無制限の終身保障
先進医療給付特約技術料・通算2,000万円まで
就労所得保障一時金特約就労困難状態Aが60日間継続したと医師に診断されたとき
就労所得保障一時金(30万円~200万円)を1回限り。
保険期間:60歳、65歳、70歳満期
精神疾患保障一時金特約所定の精神疾患により就労困難状態Bが60日間継続したと医師に診断されたとき
精神疾患保障一時金(30万円~100万円)10万円単位で設定可能。1回限り。
保険期間:60歳、65歳、70歳満期
介護一時金特約所定の介護状態になったとき
介護一時金(30万円~500万円)10万単位で設定可能
1回限り。保険期間:終身
認知症介護一時金特約認知症による要介護状態が90日以上継続したとき
認知症介護一時金(30万円~500万円)10万円単位で設定可能
1回限り。保険期間:終身

三大疾病一時金特約

「ちゃんと応える医療保険EVER」ではそれまでに比べて重大疾病(=三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)の保障を強化しているという点がポイントになります。
そこで「三大疾病一時金特約」では、それぞれで特定の状態に該当した場合に指定した一時金を2年毎に何度でも支払うという保障内容となっています。

三大疾病一時金特約
がん(悪性新生物)の場合[初回]初めてがんと診断確定されたとき
[2回目以降]がんと診断確定され入院したとき
急性心筋梗塞・脳卒中の場合[初回][2回目以降]
治療を目的として20日以上入院、または治療を直接の目的とした手術を受けたとき

※手術とは、公的医療保険制度における医療診療報酬点数表に手数料の算定対象として列挙されている診療行為です。

三大疾病保険料払込免除特約

更に、先述している「三大疾病一時金特約」の支払いに該当した場合には、その後の保険料の支払い自体が免除となります。
いわゆる「以後の保険料はいただきません」という事になります。保険料は免除されても、保障はその先一生涯=終身で続きます。

三大疾病無制限型長期入院特約

入院日数は主契約にて、60日タイプか120日タイプを選択する事になりますが、「三大疾病無制限型長期入院特約」を付加する事によって、三大疾病に関しては入院日数が無制限。その他の病気やケガの場合でも365日まで長期入院をサポートします。

これは三大疾病の中でも主に入院が長期化する可能性が高い「脳卒中」に対応する為の特約かと思います。


出典厚生労働省平成26年患者調査「退院患者の平均在院日数,年次・傷病大分類別」エクセルデータより抜粋

なお医療保険を検討する際の入院日数についてはこちらでも解説しています。良ければ合わせてご確認ください。

医療保険の入院日数は無制限?120日?平均入院日数から選ぶ最適な日数選択について
医療保険の入院給付金の支払限度日数について、平均入院日数の推移や主な病気、ケガ別の平均入院日数。医療保険における「1入院」の数え方を紹介しています。

ちゃんと応える医療保険everの通院特約について

ちゃんと応える医療保険everでは通院特約という表記ではなく主契約選択時で通院保障の有無について「通院ありプラン」or「通院なしプラン」として分かれています。

入院前後(入院前60日間、退院後120日間)の期間の通院を30日分サポートする保障内容となっています。

就労所得保障一時金特約

就労所得保障一時金特約は長期の病気やケガで働けないときをサポートする「就業不能保険」の一時金のみバージョンとなります。

一時金の支払条件はアフラックの定める「就労困難状態A」が60日間継続したと医師に診断されたときとなります。

「就労困難状態A」とは、
  1. 入院
  2. 在宅療養(a)(b)(c)

のいずれかに該当する状態をいいます。

(1)入院医師による治療が必要であり、かつ自宅などでの治療が困難なため、約款に定める病院または診療所に入り、常に医師の管理下において治療に専念すること
(2)在宅療養(a)医師による治療が継続しており、かつ日本国内にある自宅など(障害者支援施設などを含みます)で、医師の医学管理下において計画的な治療に専念し、自宅などからの外出が困難な状態 (*)
(b)所定の特定障害状態に該当した状態 ※特定障害状態とは、国民年金法で定める障害等級1級または2級に相当する状態として当社が定めた状態をいいます。
(c)国民年金法で定める障害等級1級または2級に認定された状態 病気やケガで働けない状態であっても、自宅などから外出できる状態のときはお支払い対象にはなりません(治療のための通院などの外出を除きます)。
(*)特定障害状態に該当している場合、または障害等級1級または2級に認定されている場合を除きます。

上記で出てくる障害等級1級または2級の主な状態

障害等級 1級身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状によって、日常生活ができない程度のもの。 (他人の介助を受けなければ自分の身の回りのことができない程度)
障害等級 2級身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が、 日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの。 (必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で労働により収入を得ることができない程度)
障害等級 3級労働が著しい制限を受けるか又は労働に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの。 また、傷病が治癒していない場合は労働が制限を受けるか又は労働に制限を加えることを必要とする程度のもの。

出典

就労所得保障一時金特約と給与サポート保険との違い

就労所得保障一時金特約の支払条件はアフラックの就業不能保険であ「給与サポート保険」の第1回短期回復支援給付金の支払条件と同様になります。

それぞれの明確な違いは受取方法が「一時金のみ」か「年金受取」かの違いとなります。

短期的な収入ダウンに対して一時金でカバーをする場合は「就労所得保障一時金特約」となり、更に長期間にわかり就業不能状態をサポートする保険を検討する場合には「給与サポート保険」を含めた就業不能保険の検討となります。

給与サポート保険に関してはこちらでも紹介していますので是非参考にしてみてください。

アフラックの就業不能保険「給与サポート保険」のおすすめやデメリット(支払条件)
このページではアフラックの就業不能保険である「給与サポート保険」の詳細としておすすめポイントやデメリット(給付金の支払条件)などをまとめています。最近テレビCMなどでも頻繁に紹介されている給与サポート保険がどういった保険でどんな人におすすめ...

精神疾患保障一時金特約

一般的に考えて働けなくなる理由として考えられるのはメンタルヘルス等、精神疾患を想定されるケースが多いかと考えます。

出典独立行政法人:労働政策研究・研修機構 図表28 休職制度利用状況より

ただし就業所得保障一時金特約では「精神疾患」による就業不能状態を給付金の支払対象としていません。

そこで給付金の支払い範囲を精神疾患まで含めるのが「精神疾患保障一時金特約」となり、就業所得保障一時金特約に追加する形で保障に組み込む事が可能です。

精神疾患保障一時金特約の支払条件
  1. 入院:医師による治療が必要であり、かつ自宅などでの治療が困難なため、約款に定める病院または診療所に入り、常に医師の管理下において治療に専念すること
  2. 国民年金法で定める障害等級1級または2級に認定された状態
  3. 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律にもとづき、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律施行令第6条に定める障害等級1級または2級に認定された状態

なお、障害等級1級or2級は先述の通りですが、精神障害者保健福祉手帳の障害等級については以下の認定基準となります。

1級精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
2級精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
3級精神障害であって、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの

なお就業不能保険では頻繁な商品開発が進み、精神疾患も対象するものも出始めていますので良ければこちらもご確認ください。

就業不能保険おすすめランキング2020!支払対象範囲など独自評価によるスコアリング
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介護一時金特約

介護一時金特約は各社から発売されている介護保険同様に所定の介護状態に該当した場合にまとまった一時金を受け取れるという保障内容になります。

介護一時金特約の支払条件
  1. 公的介護保険制度にもとづく要介護2以上の状態に該当していると認定されたとき
  2. 日常生活動作における要介護状態が180日以上継続したとき
  3. 認知症による要介護状態が90日以上継続したとき

アフラックでは介護保険として「スーパー介護年金プランVタイプ」の取り扱いがありますが、こちらは支払条件に「公的介護保険制度にもとづく要介護2以上の状態」が含まれない為、給付金の受取条件としては「介護一時金特約」の方がより条件が緩和されていると言えます。

一時金のみでの受取とするか年金タイプとして長期間に渡る介護状態をサポート出来る保障を用意するかで加入の検討をしていただければと思います。

スーパー介護年金プランVタイプはこちらでも紹介しています。

アフラックの介護保険「スーパー介護年金プランVタイプ」を徹底解説!
アフラックの介護保険「スーパー介護年金プランVタイプ」の評価やデメリットについて解説しています。独自の評価項目にてスコアリングをしていますが「スーパー介護年金プランVタイプ」は平均的な介護保険になります。他社との違いも含めて解説していますので気になる方は是非ご確認ください。

認知症介護一時金特約

介護一時金特約に組み込む形で所定の認知症状態をサポートする特約となります。

介護一時金特約自体が所定の認知症が90日以上継続した場合を支払条件としている為、上乗せの保障となります。

認知症による介護状態とは

具体的には
「器質性認知症」と診断確定され、意識障害のない状態で、次のいずれかの見当識障害があること
  • 常時、季節または朝、真昼、夜のいずれかの認識ができないこと
  • 今住んでいる自分の家または今いる場所の認識ができないこと
  • 日頃接している家族または日頃接している周囲の人の認識ができないこと

入院一時金特約

入院初期の費用をカバーする一時金として1回の入院につき5万円~で保障します。1回の入院につき180日毎に回数無制限で保障します。

保険料や支払い方法など

保険料や払込期間など
契約日の満年齢通院ありプラン通院なしプラン
男性女性男性女性
20歳1,510円1,640円1,145円1,240円
30歳1,875円1,885円1,425円1,420円
40歳2,455円2,230円1,880円1,695円
50歳3,735円3,310円2,825円2,490円
引受年齢0~85歳(※1)
保険料払込期間60歳半額・60歳払済・終身
払込方法月払、半年払、年払
口座振替・クレジットカード払い

ちゃんと応える医療保険everと新everの違いは?

アフラックでは医療保険をeverシリーズとして商品展開していますが、「ちゃんと応える医療保険ever」の一つ前の「新ever」との違いが質問としてよく上がります。

そこで、それぞれの違いを紹介していきます。

1回の入院(1入院)の数え方について

医療保険では通常1入院60日タイプや120日タイプというように、1回あたりの入院日数が指定されています。

仮に60日タイプの場合は60日間入院した場合、そこから180日間のリセット期間を経て再度60日分の入院保障が復活する仕組みです。医療保険によっても異なりますが通算では1000日前後が設定されている場合がほとんどです。

この1入院の数え方には2種類あり、

  1. 原因の異なる病気やケガは合算しない方法
  2. 原因は違っても病気は病気。ケガはケガとして合算する方法

となります。

当然2の方が1に比べて入院日数の消費が多くなる可能性があります。
それまでの「新ever」では1が採用されていましたが「ちゃんと応える医療保険ever」では2の数え方が採用されています。

放射線治療の給付条件について

主契約に付加されている「放射線治療給付金」は回数制限無く60日に1回の間隔で給付金が支払われますが、2011年3月22日以前に契約している新everでは放射線の総量が50グレイ以上を対象としています。以降の契約に関しては廃止されています。

放射線治療の給付条件
新ever(2011年3月22日以前の契約)ちゃんと応える医療保険ever
新生物の治療を目的として総量50グレイ以上の放射線治療病気・ケガの治療を目的としての放射線治療

通院保障の支払条件について

通院保障の支払い条件
新everちゃんと応える医療保険ever
入院前無し60日
退院後120日120日
支払限度30日間(通算1095日)30日間(通算1095日)

先進医療一時金の有無

先進医療一時金の有無
新everちゃんと応える医療保険ever
先進医療一時金5万円(入院日額5,000円の場合)10万円(入院日額1万円の場合)無し
先進医療給付金通算2,000万円まで

ちゃんと応える医療保険everのデメリットは

最後にその他の医療保険などとも比較してのデメリット部分について解説します。なおこの場合のデメリットは以下のポイントに限った場合の話であり、検討者の方の状況によっては問題にならない場合などもありますので、あくまで参考としてご確認ください。

1入院の数え方

先述している1回の入院日数のカウント方法に関しては原因が異なる病気の場合は、入院日数を合算しない方式を採用している医療保険が多数ある事を踏まえるとデメリットになるかと考えます。

このデメリットを補う部分としては5日未満の入院でも先に5日分が支払い対象となる事や、「三大疾病無制限型長期入院特約」が該当します。

このページのまとめ

アフラックの医療保険では、一般的な医療保険の保障内容は十分にカバーされている中で、三大疾病がより強化されています。

医療の保障=三大疾病が心配という方であればよりおすすめの医療保険ではないでしょうか。ただ、デメリット部分にて紹介したように、途中から特約(=オプション)の追加が出来ないことなどを考えると、加入前であればその他の医療保険との保障内容の比較検討などを行う事をおすすめします。

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