このページではアフラックの過去に発売されていたがん保険に特約として付加する事ができる「特約MAX」について解説していきます。
「特約MAX」は名前の通り、アフラックの過去のがん保険(主契約)の特約(オプション)としてがん以外の病気・ケガをカバーする医療保障になります。
アフラックの昔のがん保険では以下の主要なタイプがありますが
発売時期 | 商品名 |
1978年9月 | 新がん保険 |
1990年7月 | スーパーがん保険 |
2000年12月 | 21世紀がん保険 |
2008年1月 | がん保険フォルテ |
このうち、「特約MAX」が付加できるのは
対象となるがん保険は
- 新がん保険
- スーパーがん保険
の2種類になります。
特約MAXは簡単に言うと入院日額5000円の医療保険といったイメージですが、当然昨今の医療保険との違いもあります。
保障内容は類似しますが「21世紀がん保険」「がん保険フォルテ」に付加する事ができる「特約MAX21」に関してはこちらで解説しています。
以下で特約MAXの具体的な保障内容からデメリット、解約方法などを詳細に解説していきます。
特約MAXの保障内容
特約MAXの保障内容 | |
疾病・災害入院給付金 | 5000円 (1日目から) |
手術給付金 | 5・10・20万円 (手術の内容により1回につき) |
冒頭でもお伝えしたように特約MAXはシンプルな医療保険のイメージで入院給付金と手術給付金がカバーされています。
特約MAXの保障対象範囲
特約MAXの保障内容 | 入院給付金 | 手術給付金 |
がん | × | 〇 |
上皮内新生物 | 〇 | 〇 |
病気やケガ | 〇 | 〇 |
特約MAXを付加する事が出来る主契約のがん保険は以下の2種になります。
「新がん保険」「スーパーがん保険」それぞれの保障内容を確認される場合はこちらでも解説しています。
以下それぞれの保障の詳細を解説していきます。
疾病・災害入院給付金
疾病・災害入院給付金は病気でもケガでも入院があった場合に入院1日につき5000円の給付金が1日目から支払われる保障内容になります。
入院給付金の対象範囲
なお入院給付金は上皮内新生物を含む病気やケガが対象で、がん(悪性新生物)は対象外となります。
特約MAXの主契約にあたる「新がん保険」「スーパーがん保険」はがん(悪性新生物)のみが保障対象になる為、特約MAXの入院給付金はがん以外を対象とします。
1入院の限度日数
特約MAX加入時のプランによっても異なる為、一律で同じではありませんが1入院当たりの入院給付金の日数制限は64日・124日・184日型の3つのうちどれかになります。
通算では1095日となります。
入院日数の一般的なカウント方法では退院から180日(約半年)経過すると再度上限日数が復活するという仕組みになります。
例えば、「特約MAX64日型」の場合は64日間入院して1入院の上限を使い切ったとしても、180日経過すれば再度64日の入院日数が復活するという仕組みです。
医療保険における入院日数の数え方から必要な日数の考え方はこちらでも解説していますので良ければご確認ください。
手術給付金
手術給付金は手術の内容に応じて1回あたり5万円・10万円・20万円の給付になります。
手術給付金の支払に回数制限はありません。
手術給付金が支払われる対象範囲は約款所定の約88種類の手術となります。
比較的新しい医療保険ではこの対象手術が88種類から公的保険連動の約1000種類に拡大という表現がされる事で、特約MAXの対象となる手術が少なく感じてしまい心配される方も多いですが実際には「約88種類」というのはカテゴリーのような位置づけになります。
約1000種類の対象手術と同じカウント方式を取るならば特約MAXの対象とする手術も約600種類くらいに言い直す事ができます。
手術給付金に関してはこちらでも解説していますので良ければご確認ください。
手術給付金の注意点
特約MAXの手術給付金は「疾病特約」に組み込まれた保障になります。
ややこしいですが特約MAXは厳密に言うと「疾病特約」「災害特約」の二つから構成されており、「災害特約」のみを主契約に付加している場合は手術給付金は有りません。
特約MAX(短期入院追加特則なしプラン)の保障内容
なお特約MAXでは初期に発売されたタイプに「短期入院追加特則なしプラン」があります。
このタイプは疾病・災害入院給付金の支払条件が継続5日以上の入院となり、入院4日目までは免責となります。
ただし疾病・災害入院初期給付金として入院時に一時金2万円が給付となる仕組みがあります。
一時金2万円は(5000円×4日分)なので実際には入院給付金が1日目から支払われるのと同じことですがこのような分類になっているプランもあります。
特約MAX介護プラスの保障内容
また特約MAXの中には「特約MAX介護プラス」として介護状態を保障するプランもあります。
具体的には所定の介護状態に該当した場合に
介護一時金100万円
が給付される仕組みとなります。
所定の介護状態とは「痴ほう(認知症)」または「寝たきり」による所定の要介護状態となります。
「寝たきり」による所定の要介護状態とは
特約MAX含め保険会社の言う「寝たきり」による所定の要介護状態は以下の介護状態が180日以上継続して受取条件を満たす事を指します。
+
次の2項目以上に該当
- 衣服の着脱が自分ではできない
- 入浴が自分ではできない
- 食物の摂取が自分ではできない
- 排泄後の拭取り始末が自分ではできない
所定の介護状態を公的介護保険制度の要介護区分に照らし合わせると大体「要介護2~3」がそれに近しい状態になるかと思います。
介護保険の受給要件に関してはこちらでも解説していますので更に詳しく確認される場合はご参考ください。
特約MAXのデメリットについて
特約MAXのデメリットとしては過去のシンプルな医療保障という事もあり、現行の医療保険に比べると若干劣る部分があります。
手術給付金の対象範囲
先述しているように手術給付金の対象となる手術が約88種類のみとなり、現行の公的医療保険連動タイプに比べると対象範囲が狭まります。
対象範囲をなるべく広くしておきたいという場合は別の医療保険を検討する必要があります。
なお特約MAXの対象となる手術に関しては公式サイトでも解説がありますので気になる方はご確認ください。
出典アフラック公式PDF:医療保険・医療特約の手術給付金の対象可否
入院給付金にがんが対象外
主契約のがん保険ががん(悪性新生物)を対象としてる事もあり特約MAXでは「がん」の入院は対象外となります。
日額5000円の医療保険とがん保険を組み合わせた契約をして、仮にがん治療による入院の場合は日額1万円(5000円+5000円)で保障を強化するといった考え方がありますが、特約MAXではそれが出来ません。
ただし、主契約の「新がん保険」「スーパーがん保険」はがんの入院給付金日額が1万円~1.5万円で日数無制限保障というプランがほとんどなので保障が特別不足しているという事も無いかと言えます。
家族型契約の場合、ご家族の保障は本人に対して約6割なので入院給付金が6千円(ご本人が1万円の場合)となる為、ご家族の方の特約MAXは見直しか別の医療保険での保障強化を検討してみても良いかと考えます。
更新型の特約MAXについて
特約MAXでは更新型のタイプが一部あり保険期間が以下のどれかで契約しているケースがあります。
- 5年満期
- 10年満期
- 80歳満期
- 90歳満期
- 終身(ケガの保障は90歳まで)
自動更新なので更新時に健康状態の告知は不要ですが更新時の年齢に応じて特約MAX部分の保険料が上がります。
10年更新タイプも最終更新年齢(80歳~85歳)以降も継続する場合は終身型へ切り替える必要があります。
なおいずれのパターンもケガの入院保障は90歳までとなります。
先進医療特約の有無
現行の医療保険であれば一般的な先進医療特約が特約MAXには組み込まれていません。
主契約であるがん保険にも先進医療をカバーする保障がありません。
そもそもその当時は先進医療特約自体が存在していなかったという理由ですが、先進医療特約がないと心配という場合は別の医療保険を検討する必要があります。
先進医療特約の必要性に関してはこちらでも解説しています。
特約MAXの解約について
最終的に特約MAXを解約する場合はあくまで主契約となるがん保険の特約(オプション)なので「特約解約」をする事になります。
特約MAXの解約方法と注意点
解約方法はアフラックのコールセンターに連絡して「解約請求書」を取寄せ、それを送り返せば解約となります。
家族型から個人型へ変更する場合
特約MAXがご主人、配偶者の両方に付加されていた場合、主契約の「新がん保険」「スーパーがん保険」を家族型の契約から個人型へ変更すると、配偶者に「特約MAX」も消滅します。
なお新たな医療保険を検討される場合は当サイトでおすすめをランキング形式にて紹介していますので合わせてご確認ください。
このページのまとめ
特約MAXはがん保険を主契約とする医療特約の為、通常の医療保険とは若干異なる部分があります。
加えて、主契約である「新がん保険」「スーパーがん保険」はアフラックのがん保険の中でも古いタイプになる為、見直しや保障強化を検討される方が沢山います。
見直し方法などはご契約されている方の状況やご希望などによって複数の選択肢が考えられます。
幅広い選択肢から検討を希望される場合は複数の保険会社を取り扱う無料の保険相談サービスがおすすめです。
事前知識として過去に発売されていたアフラックのがん保険を全て紹介していますのでこちらも併せてご確認ください。