以前に契約した医療保険も時間の経過によって状況も変わり、解約を希望している。
もしくは契約時の何らかトラブルで解約したい場合など理由は様々かと思います。
医療保険の解約では
あたりを把握出来れば、納得できる保険手続きになるかと考えます。
そこでこのページでは元保険外交員の経験や一般的な保険知識を元に保険のプロとして医療保険の解約方法から、注意点をまとめていきます。
- やっぱり解約しない方が良かった
- もう少し時間を置いてから手続きすれば良かった
といった事にならないよう、医療保険の解約を検討している方は是非参考にしてみてください。
解約して大丈夫?解約理由の整理
解約の理由は様々かと思いますが、医療保険の場合加入時に健康状態を告知して加入している為、現在の健康状態とも照らし合わせたり、保障の内容をしっかり把握した上で「本当に解約しても大丈夫か」整理するのがよいと考えます。
他の医療保険に加入したいor勧められた
医療保険は各保険会社が数年単位で新商品を投入してきます。
これはもちろん、その時々の医療事情に合わせて研究開発されているものですが、切り替える場合にはちゃんと現在加入中の医療保険との違いを整理するのが良いと思います。
例えば、現在加入中の保険会社の営業マンが、新商品を進めてきた場合など、勧められた内容で良いと判断できたのであれば、そのまま切り替えても良いと思います。
ただ少しでも疑問などがある場合には他社の医療保険も扱う代理店などに相談するのも一つかと考えます。
当サイトでは医療保険を独自の評価基準に基づくスコアリングからおすすめをランキング形式で紹介もしていますので乗り換えを検討している方は参考にしてみてください。
保険料が高いから辞めたい
加入したときは、その保険料で大丈夫と考えていても、時間が経ち生活環境や考えが変化して、節約する必要が出てきたりする場合もあるかと思います。
契約はしているもののも、実際に入院や手術をしない限り、使われる事がない医療保険だけに「出費項目の何かを削る」場合には比較的真っ先に候補に上がる事も良くわかります。
例えば、解約理由が「保険料」にあるのであれば、いきなり解約ではなく、保障内容を一部減額したり特約部分の解約をする事で解約しなくても、保険料を下げる事ができ、契約を継続する事が出来る場合もあります。
医療保険の見直し方法に関してはこちらでも解説しています。
医療費が貯金できたから必要なくなった
もともと医療保険の加入は貯金が出来るまでの繋ぎとして加入したという場合で、実際に医療費用の貯金が出来たと感じるのであれば、これを解約するというのも一つかと思います。
また貯金レベルではカバーしきれない、長期入院や働けなくなってしまう【就労不能】に備える保険などを検討するのも選択肢の一つかと考えます。
解約する際の注意点は
実際に、解約の理由も整理出来て、納得の上で解約をするという場合でも何点か注意点があります。他の医療保険への切り替えの場合も考慮して以下をチェックします。
- 解約のタイミング
- 解約後の再契約
- 給付請求漏れ
- 現在の健康状態
解約するにはどのタイミングが良いか
医療保険は解約を申し出た時ではなく、保険会社が用意している「解約請求書」を不備なく保険会社が受領した時点で解約となります。
空白期間について
新たな医療保険に切り替える場合などは新契約の保障開始(=責任開始日)がいつになるかを確認しないと切り替えのタイミングで保障が無い空白を作りかねません。
一般的な責任開始日
一般的には【申し込み手続きをした日】か【1回目の保険料を支払った日】のどちらか遅い日。(※クレジットカードの場合、与信完了時点)となります。が不明な場合は担当者かコールセンターに確認しましょう。
医療保険の保障開始についてはこちらでも解説していますので、良ければ合わせてご確認ください。
がん保険の場合
がん保険などは責任開始日から90日間の免責期間(=保障されない期間)が設定されています。
医療保険の解約に併せてがん保険の見直しなどを検討してるというようなケースでは以下のページでがん保険の解約全般を解説していますので是非参考にしてみてください。
アフラックの場合など
アフラックなどは数年おきに医療保険のリニューアルを行っている為、現在アフラックの医療保険を契約中の方が新たなアフラックの医療保険に切り替えるというケースも多いです。
切り替えると言っても、元の医療保険を解約して新たな医療保険の加入手続きとなる為、特別な事はありません。
ただし一部の保険商品に関しては「条件付き解約」と言う形で新たな医療保険の審査が成立したら元の医療保険を解約するという手続きが出来る場合も在ります。
このケースであれば保障が無い空白期間を作らずにスムースな乗り換えが可能です。
アフラックはほとんどの保険ショップや代理店で取り扱いがありますので保険の無料相談サービスなどもご活用ください。
保険料は日割り請求させるか?
医療保険は「解約請求書類」を保険会社が不備なく受領した時点で解約となります。
その月の保険料が毎月いつ引き落とされているのかによっても変わりますが、解約までの日数を日割りで請求されるような事はありません。
引き落としがされたくない希望がある場合には、事前にスケジュールの相談をしましょう。
年払い契約や半年払い契約について
支払い方法によっては年払いや半年払いを選択してる契約もあるかと思います。例えば年払いで1年分の保険料が引き落としされた直後に解約をした場合、これは契約した年月によって扱いが異なります。
平成22年(2010年)3月までの契約 | 平成22年(2010年)4月以降の契約 |
年払い、半年払い共に、未経過分の返金無し | 年払い、半年払い共に未経過分の保険料が返金 |
これらは保険法のによって制定されており、保険会社単位の違いはありません。
解約後の再契約について
一度解約が受領してしまうと、同じ内容での再契約はできません。
正確には解約前と同じ保障内容が保険会社でプラン設計が可能であれば契約は可能です。
しかし、保険会社は新商品が販売されるとそれまでの保険商品は販売停止となります。
また仮に同じ保障内容を設計できたとしても、年齢が上がっていれば、保険料は同じ内容でも高くなってしまいます。
給付金の請求漏れについて
解約が成立してしまうと後から給付金の請求をしても、すでに契約が無い為、給付金は支払われません。
請求漏れがないか一度しっかりと確認して、昔の入院だったとしても、支払いに応じる保険会社もあると思うので、請求漏れがないか改めて確認をおすすめします。
一般的には3年以内が給付金の支払い対象期間となっています。
医療保険の給付金請求についてはこちらでも解説していますので合わせてご確認ください。
https://iryouhokenselect.com/claims
健康状態の確認
契約時には健康状態は問題なくても、数年たって健康診断でひっかかり、治療している場合など一度医療保険を解約してしまうと再度、希望通りに加入ができない可能性もあります。
入りなおしたら、元々の契約よりも大幅に制限がついてしまったりというような事態にならないよう、一度現在の健康状態を医療保険の加入の観点で確認する事をおすすめします。
医療保険の加入には必ず「告知書」への申告が必要になります。告知の詳細についてはこちらもご確認ください。
https://iryouhokenselect.com/announcement
具体的な解約方法について
では実際に医療保険を解約する場合の流れについて確認します。
以上の流れが一般的な解約の方法になります。
書類の取寄せは担当者への直接連絡することもできますし、担当者の連絡先が分からない場合など保険会社のコールセンターに直接連絡する事も可能です。
担当者への連絡
解約を希望する旨をそのまま伝え、必要書類を送ってもらうように伝えます。
あまりないと思いますが、担当者が解約をしつこく引き留めてくるような場合は、コールセンターより直接書類の請求を行います。
保険会社のコールセンターへ連絡
契約に対して担当者がついている場合は、コールセンターに解約の希望を伝えても、担当者より折り返すような提案がされる場合もあります。
「すぐに解約したい」などの希望を伝えて担当を経由せずに解約を希望すればそのまま手続きを進める事が可能です。
アフラックの解約という場合は詳細を解説していますので合わせてご確認ください。
保険の無料相談サービスを通して手続きする
複数の保険会社の商品を扱う来店型の保険ショップやFP訪問型サービスでは他で手続きをした契約中の医療保険の解約手続きや内容の相談が可能です。
元の契約の解約や変更手続きを含めて見直しなどを相談したい方はご活用ください。