あなたは健康診断にて脂肪肝の指摘をされた状態でも生命保険や医療保険には問題なく加入できるか気になってはいませんでしょうか?
もしくは肝機能の数値が少し高く、「要再検査」の指示をされている中でも保険の加入や見直しをしてよいものか迷われているかもしれません。
加入時の告知書にはありのままの健康状態を記入しますが保険に加入できるおおよそ一般的な数値目安なども各保険会社には存在します。
そこでこのページでは一般論を踏まえつつ脂肪肝の指摘をされている方、現在治療中の方でも加入できる保険の種類や治療状況、数値目安等を解説しています。
脂肪肝の数値が気になる方で保険の加入や見直しを検討している方は是非ご確認ください。
脂肪肝の保険加入の主なポイント
まず初めに脂肪肝の方の保険加入や見直し時における告知のポイントをまとめます。
- 治療中の場合は加入不可もあり得る
- 健康診断での指摘だけであれば加入可能性有り
- 肝機能障害の加入目安の数値も参考にする
- 医療保険は治療が無くても条件付き承諾の可能性有り
引き続き脂肪肝の保険加入の詳細をまとめていますので気になる方は是非読み進めてください。
なお脂肪肝だけでなく、肝機能障害の指摘もされている場合はこちらも併せてご確認ください。

医療保険や死亡保険の加入について
まず初めに脂肪肝での医療保険や死亡保険の加入についてですがこれら2つの保険は対象となる保障範囲は異なるものの、告知内容は重複する部分が多く保険会社の引き受け基準も同等になる事があります。
その中でポイントは脂肪肝による治療行為の有無であることが多いです。
治療がある場合
告知書の質問範囲において脂肪肝による長期間の治療や入院がある場合はその重症度にもよりますが一般的には加入が難しい可能性があります。
保険会社によっても微妙に異なりますが加入時の告知では主に直近3カ月から過去5年以内での健康状態が問われます。
- 過去3か月以内に、医師から・検査・治療・投薬をすすめられた?
- 過去5年以内に特定の病気やけがで診察・検査・治療・投薬を受けた?
- 過去5年以内に手術を受けたことがある?
- 過去2年以内に健康診断・人間ドッグで異常の指摘をされた?
- 現在妊娠している?

脂肪肝の治療中での正しい告知方法
上記の治療中の場合でも完全に保険加入が難しいわけではありませんので告知書には可能な限り正確な情報が保険会社に伝わるように記載します。
- 治療開始時期
- 直近の肝機能数値等(AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP)
- 現在服用している薬剤名etc
健康診断での指摘のみの場合のチェックポイント
現時点では健康診断時の脂肪肝の指摘のみで具体的な治療行為が無い場合は肝機能の数値を参考に加入可となる可能性もあります。
具体的な数値は各保険会社によっても異なる為、明確に断言する事はできませんがここではあくまで一般的な肝機能数値の正常値を紹介します。
- AST(GOT)=10~34単位
- ALT(GPT)=5~46単位
- γ-GTP)=男性8~61単位・女性5~24単位
脂肪肝の指摘をされているのであれば当然正常値は超えている可能性がありますが、極端な上昇でなければ医療保険や生命保険への加入可能性があり得ます。
医療保険の場合は無条件での加入とはならず「条件付き承諾」として一時的に「肝臓」部位が保障対象外となる可能性もあります。
保障対象外の期間は2年から3年前後が一般的です。
要再検査や精密検査の指示がある場合
なお、健康診断にて上記の肝機能の値において再検査や精密検査の指示がありながらそのままにしてしまっている場合は速やかに再検査を実施するようにしてください。
再検査等の指示をそのままにした状態では保険会社側は正確な健康状態の判断が出来ない為、肝機能の数値に関わらず「加入不可」と判断します。
保険加入時の健康診断の関係性に関しては以下でも解説しています。

脂肪肝を申告せずに加入した場合
健康診断にて脂肪肝の指摘があるにも関わらず、それを申告しない場合や健康診断で異常の指摘無しとして加入手続きを進めてしまった場合は「告知義務違反」となりますので注意してください。
保険会社の営業担当者に相談して申告不要と言われた場合は厳密には「不告知教唆」としてその担当者に責任がありますが現実的にこれを証明するのは非常に困難になります。
告知義務違反の詳細は以下で紹介しています。

おすすめの医療保険と生命保険ランキング
おすすめの医療保険はこちらよりランキング形式にて紹介していますので良ければ是非ご確認ください。

また死亡保険を(終身保険・定期保険・収入保障保険)別に評価項目に基づきランキング作成をしています。死亡保険をご検討の方は是非参考にしてみてください。

女性保険の加入について
女性保険とは通常の医療保険に特約として女性疾病特約(=オプション)を付加したタイプを指すことが一般的です。
その為、主契約である医療保険が条件付き承諾であれ加入できる場合は女性保険(=女性疾病特約)も契約となります。
女性保険もこちらよりおすすめをランキング形式にて紹介していますので良ければ是非ご確認ください。

介護保険の加入について
介護保険は医療保険や死亡保障と類似した告知書への健康状態の記載が一般的ですが、医療保険などに比べると比較的加入しやすい傾向にあります。
脂肪肝の方でも手術の実施有無に限らず介護保険の加入はできる可能が高いです。
各種保険会社が扱う介護保険もこちらでおすすめを紹介しています。

がん保険の加入について
がん保険は基本的にがんに関連する項目のみが告知事項の為「がん」や「上皮内新生物」の疑いやその可能性が否定されている場合は申し込みが可能です。
ただし、がん保険の告知書では一般的に「過去5年以内での医師の診察・検査・治療・投薬」に
が確認されます。
脂肪肝が肝機能障害にあたる場合はがん保険も加入不可となる場合もありますので慎重に手続きを行うようにしてください。

引受基準緩和型保険の加入について
状況により通常の医療保険や生命保険への加入が難しい場合は持病がある方でも入れる「引受基準緩和型保険」を検討する事になります。
主に3つ程度の告知内容に該当しなければ加入が可能です。
- 最近3ヵ月以内で医師より入院or手術をすすめられた。
- 過去1~2年以内に、病気やケガで入院or手術を受けた。
- 過去5年以内に「がん」or肝硬変で、入院or手術を受けた。
引受基準緩和型医療保険
通常の医療保険に比べると保険料が割高というイメージがありますが、現在では各社より商品開発が進んでおり特約(オプション)の選択肢が豊富であったり、保険料も大差がないレベルになりつつあります。
通常の医療保険が難しい方であればこちらも是非ご検討ください。

緩和型死亡保険
引受基準緩和型医療保険にはオプションとして終身保険特約を付加する事が出来る商品が多数ありますが、医療保険ではなく単体の死亡保険を希望という場合は定期タイプ、終身タイプ共にこちらで紹介しています。

このページのまとめ
脂肪肝の指摘をされている方の多くは健康診断にて医師によるもので具体的な治療行為がないケースも考えられます。
その場合は先述しているように余程のことが無い限り加入不可にはならないかと思わますのでご自身の要望を十分に加味した保険選びが可能です。
ただ、告知書の記載は正しく記入する必要がある事からもお一人で判断せずに保険ショップや希望の場所に来てもらう訪問型のFP相談サービスなどファイナンシャルプランナーに相談しながらの保険相談が有効です。
昔のように一社のみの保険会社だけではなく現在は複数の保険会社、保険商品の中からご要望に合わせた保険相談を無料で行う事が可能です。