あなたは直近の検診結果から肝機能障害と判定されてしまい今後保険の加入や見直しが出来るのか気になってはいませんでしょうか?
もしくは健康診断にて現時点で治療は必要ないまでも「要経過観察」と言われている場合、保険手続き時の告知書には「肝機能障害」を申告しないといけないのかと疑問に思われているかもしれません。
基本的には加入時の告知書にありのままを記入します。
肝機能障害ではおおよその目安として告知書の質問範囲内(直近5年以内)で入院履歴や現在進行形で治療中の場合は加入が難しい可能性が高いです。
また健康診断にて「要経過観察」の場合は各保険会社が定める肝臓の数値以内であれば「条件付き承諾」として加入可能性有りとなります。
そこでこのページでは肝機能障害の方でも加入できる保険の種類や治療状況、数値目安等を解説しています。
肝機能障害の数値が高い方や現在治療中の方で保険の加入や見直しを検討している方は是非ご確認ください。
肝機能障害の保険加入の主なポイント
まず初めに肝機能障害の方の保険加入や見直し時における告知のポイントをまとめます。
- 入院や治療が無ければがん保険は加入可能
- 医療保険は入院無しであれば加入可能性有り
- 生命保険は診療中の場合は数値判断
- 引受基準緩和型保険では特定の病気だと加入不可の可能性有り
引き続き肝機能障害での保険加入の詳細をまとめていますので気になる方は是非読み進めてください。
医療保険の加入について
まず初めに医療保険の加入についてですが保険会社によっても引き受け基準は異なる為一概には言えませんが、告知書の質問範囲内で肝機能障害による入院含む治療があったかどうかがポイントになります。
保険加入時の加入時の告知では主に直近3カ月から過去5年以内での健康状態が問われます。
入院や治療がある場合
告知書の質問範囲にて入院や治療履歴がある場合はあくまで一般論ではありますが加入が難しい可能性があります。
入院や治療がない場合(経過観察中)
入院や治療は行っていない場合(=経過観察中)であれば、健康診断等の肝機能数値を参考に判断する事になります。
この場合数値範囲内だとしても「条件付き承諾」として一定期間(2年~5年程度)or全期間で肝臓含む関連部位(胆管等)が保障対象外となります。
審査が通る肝機能データの数値目安や健康診断のチェックポイント
具体的な数値は各保険会社によっても異なる為、一律に案内する事はできませんがあくまで一般的な基準としての数値目安は以下になります。
加入可能性がある数値目安
AST(GOT) | 60以下 |
ALT(GPT) | 60以下 |
γ-GTP | 120以下 |
※目安であり全ての保険会社が上記の数値を採用してるわけでありません。あくまで参考程度にしてください。
なお、健康診断にて上記の肝機能数値やそれ以外の部分での異常の指摘があり、再検査や治療の指示がある場合。
そのままにしてしまっている方は速やかに治療や再検査を実施するようにしてください。
再検査等の指示をそのままにした状態では保険会社側は正確な健康状態の判断が出来ない為、結果として「不承諾」となるケースがあります。
女性保険の加入について
女性保険とは通常の医療保険に特約として女性疾病特約(=オプション)を付加したタイプを指すことが一般的です。
その為、主契約である医療保険部が加入できる場合は女性保険(=女性疾病特約)も契約となります。
女性保険もこちらよりおすすめをランキング形式にて紹介していますので良ければ是非ご確認ください。
死亡保険の加入について
死亡保険の場合、医療保険とは保障範囲は異なるものの、告知内容は類似する部分が多く引き受けの審査基準も同等になる事が多々あります。
その為、医療保険同様に過去5年以内での入院や治療有無が一つの判断基準になります。
入院や治療がある場合
医療保険同様に告知書の質問範囲内にて肝機能障害による治療や入院がある場合は加入不可となるケースが一般的です。
入院や治療がない場合
入院治療は行っていない場合であれば、現在の診療状況により判断する事になります。
現在診療中の場合
入院や具体的な治療は行っていないけど診療中の場合というのは定期的な検査などの指示がある状態を指します。
つまりこれを経過観察中という事になりますが、この場合は医療保険同様に肝機能データの数値により加入できる可能性が分かれます。
加入可能性がある数値目安
AST(GOT) | 60以下 |
ALT(GPT) | 60以下 |
γ-GTP | 120以下 |
※目安であり全ての保険会社が上記の数値を採用してるわけでありません。あくまで参考程度にしてください。
数値範囲内の時に「条件付き承諾」として一定期間(2年~5年程度)or全期間で肝臓含む関連部位(胆管等)が保障対象外となります。
診療完了している場合
なお既に診療完了となっている場合は「条件付き承諾」にもならず無条件での加入が可能となります。
ただし、注意しないといけないのが診療完了の判断を誰がしているかという部分です。
当然、「診療完了」を判断するのは医師のみです。
体調が良くなった為、自己判断にて治療を終了してしまうというケースがありますが、この場合は保険会社としては「診療完了」とする事ができません。
あくまで医師による診療完了=治療が終了する旨の確認をするようにしてください。
がん保険の加入について
がん保険は基本的にがんに関連する項目のみが告知事項の為「がん」や「上皮内新生物」の疑いやその可能性が否定されている場合は申し込みが可能です。
ただし、肝機能障害に関してはがん保険の告知書にてピンポイントで病名が指定されているケースが良くあります。
がん保険の場合は数値目安などではなく、告知書に該当する時点で加入不可となりますので注意してください。
当然告知に該当しない場合であれば無条件にてがん保険を選択する事が可能です。
その他の保険とのバランスも考えながら是非ご検討ください。
介護保険の加入について
介護保険は医療保険や死亡保障と類似した告知書への健康状態の記載が一般的ですが、医療保険などに比べると比較的加入しやすい傾向にあります。
肝機能障害の方でも手術の実施有無に限らず介護保険の加入はできる可能が高いです。
各種保険会社が扱う介護保険もこちらでおすすめを紹介しています。
引受基準緩和型医療保険の加入について
通常の医療保険や生命保険等と異なり、持病がある方でも入れる「引受基準緩和型医療保険」の場合は別名では限定告知型とも言われるように主に3つ程度の告知内容に該当しなければ加入が可能です。
- 最近3ヵ月以内で医師より入院or手術をすすめられた。
- 過去1~2年以内に、病気やケガで入院or手術を受けた。
- 過去5年以内に「がん」or肝硬変で、入院or手術を受けた。
通常の医療保険に比べると保険料が割高というイメージがありますが、現在では各社より商品開発が進んでおり特約(オプション)の選択肢が豊富であったり、保険料も大差がないレベルになりつつあります。
通常の医療保険が難しい方であればこちらも是非ご検討ください。
このページのまとめ
肝機能障害による肝臓数値が高い事で保険の新規加入や見直しを躊躇ってしまっている場合でも状況に応じて様々な対策が考えられます。
例えば現在加入中の保険会社の担当者からは
「現在の保険を継続するしかない」
と言われている方などでも別の保険会社では「条件付き承諾」にはなるものの見直しが可能になるケースも多々あります。
昔のように一社のみの保険会社だけではなく現在は複数の保険会社、保険商品の中からご要望に合わせた保険相談を無料で行う事が可能です。
自分から赴く保険ショップや希望の場所に来てもらう訪問型のFP相談サービスなどご都合に合わせて無料相談サービスを是非ご活用ください。