ノイローゼ(神経症)の治療中や現在は診療完了してる方であれば加入できる生命保険や医療保険が存在します。
と言われても
という方も多いかと考えます。
ノイローゼ(神経症)は保険会社が用意する告知書の質問内容で
という部分の「特定の病気群」に列挙される病名に該当するケースも多く、告知該当する方は注意が必要です。
ノイローゼ(神経症)は保険会社によっても基準は異なる為、一律で断言する事はできませんが、通常の医療保険や生命保険は加入が見送られる可能性が高いです。
ノイローゼ(神経症)の方のおおまかな審査基準をまとめると
通常の医療保険に関しては加入不可となる可能性がありますが、それ以外の保険商品に関しては加入できる可能性も高く、持病があっても入れる引受基準緩和型保険も多数の選択肢があります。
ノイローゼ(神経症)の治療中の方や現在は診療完了した方で保険の加入や見直しを検討している方は是非ご確認ください。
なお混合されるケースもありますがノイローゼ(神経症)とうつ病(精神疾患)では保険加入の審査基準も異なりますのでうつ病を確認される方はこちらも参考にしてください。
うつ病で医療保険に加入するには?【告知】や【入れない場合】について
告知書の主な質問内容について
医療保険や生命保険の加入時の告知書の質問内容は保険会社によって多少の違いはあれど基本的には以下の内容となります。
- 最近(直近3カ月)の健康状態
- 過去5年以内での健康状態
- 過去2年以内の健康診断等
- 身体の障害について
- がんの罹患や疑い
- 女性の方への質問
現在では保険法37条により、質問応答義務方式が採用されている事から、加入者は質問によって求められた告知事項のみ回答すればよいという形になります。
告知書の各質問内容の詳細については以下のページでも解説しています。
質問内容を正確に確認されたい方などは是非参考にしてみてください。
告知時の注意点(診療完了の定義)について
告知書にて求めれる健康状態の分類に「診療完了」があります。
言葉の通り、すでにその病気やケガの治療が終了している状態を指しますが「診療完了」を判断するのは医師のみです。
無意識的に自己判断で診療完了と思い告知しなかった場合でも、いざ給付金請求などで診断書より過去の告知事項との相違が見つかるケースも考えられます。
最悪「告知義務違反」となってしまう事もあり得ますので治療が終わっているのかどうかの確認は慎重に判断するようにしてください。
告知義務違反に関してはこちらでも解説していますので気になる方は是非ご確認ください。
保険加入時の告知義務違反はなぜばれる?調査方法や時効目安。契約解除について
引き続きノイローゼ(神経症)の保険加入の詳細をまとめていますので気になる方は是非読み進めてください。
医療保険の加入について
保険会社によっても多少の審査基準の違いはあるかもしれませんが、告知書の質問内容からノイローゼまたは神経症の告知該当がある場合は診療有無は問わず加入不可となる可能性が高いです。
通常の医療保険の加入が難しい場合は後述する引受基準緩和型の医療保険が候補に上がります。
こちらは余程の事がない限り加入可能性が高いので併せてご確認ください。
女性保険の加入について
女性保険とは通常の医療保険に特約として女性疾病特約(=オプション)等を付加したタイプを指すことが一般的です。
その為、加入可否の判定も医療保険と同等に扱われる事が多い為、ノイローゼ(神経症)の方の場合は女性保険も加入不可となります。
死亡保険の加入について
生命保険(=死亡保険)も一般的には医療保険同様に通常タイプは加入が難しい可能性が高いです。
ただし既に診療完了有無、過去の治療履歴によって審査基準が変わる可能性あります。
ノイローゼ(神経症)の治療中(=診療中)の場合
現在進行形で治療中の場合は死亡保険も加入不可となる可能性が高いです。
ノイローゼ(神経症)の診療完了(=治療が終わっている)の場合
既に医師の判断にて診療完了と診断されている場合は治療期間中の入院の有無にて判断が分かれる可能性があります。
- 入院治療がある場合は加入不可
- 入院履歴無しであれば加入可能性有り
あくまで可能性となりますが診療中に入院履歴がなく現在は診療完了と診断されている場合は通常の死亡保険を先に検討してみても良いかもしれません。
当サイトでは死亡保険を(終身保険・定期保険・収入保障保険)別に評価項目に基づきランキング作成をしています。死亡保険をご検討の方は是非参考にしてみてください。
がん保険の加入について
がん保険は基本的にがんに関連する項目のみが告知事項の為「がん」や「上皮内新生物」の疑いやその可能性が否定されている場合は申し込みが可能です。
ノイローゼ(神経症)ががん保険の告知書の質問内容に含まれるケースは低く、告知該当にならない為、単体のがん保険は加入可となる可能性が高いです。
がん保険も以下にておすすめをランキング形式にて紹介していますので是非参考にしてみてください。
引受基準緩和型保険の加入について
通常の医療保険や死亡保険等と異なり、持病がある方でも入れる「引受基準緩和型保険」の場合は別名では限定告知型とも言われるように主に3つ程度の告知内容に該当しなければ加入が可能です。
- 最近3ヵ月以内で医師より入院or手術をすすめられた。
- 過去1~2年以内に、病気やケガで入院or手術を受けた。
- 過去5年以内に「がん」or肝硬変で、入院or手術を受けた。
保険会社によってはこの3つから4つの質問の中に「ノイローゼ(神経症)」の治療や検査、経過観察が含まれるケースもある為、加入が見送りになる場合もあります。
ただし限定告知に「ノイローゼ(神経症)」関連が含まれるケースは一部の保険会社のみであり、その他多くの保険会社の引受基準緩和型保険では問題なく加入できる場合があります。
引受基準緩和型医療保険
通常の医療保険に比べると保険料が割高というイメージがありますが、現在では各社より商品開発が進んでおり特約(オプション)の選択肢が豊富であったり、保険料も大差がないレベルになりつつあります。
ノイローゼ(神経症)の方でも通常の医療保険同様にオプション選択などを含め各社を比較検討しながらご自身の要望に合わせた医療保険選びも可能です。
緩和型死亡保険
引受基準緩和型医療保険にはオプションとして終身保険特約を付加する事が出来る商品が多数ありますが、医療保険ではなく死亡保険のみを希望という場合は定期タイプ、終身タイプ共に単体の緩和型死亡保険を選ぶ事も可能です。
無選択型終身保険
状況によっては引受基準緩和型保険でも加入が見送られるケースもあります。
そんな時どうしても保険に加入する必要があるという方向けに「無選択型終身保険」があります。
契約可能年齢(40歳~80歳)であれば病院の入院中であっても加入可能です。
以下のページで無選択型終身保険の特徴からおすすめ商品をランキング形式にて紹介しています。
このページのまとめ
ノイローゼ(神経症)による保険加入では通常の医療保険のみ加入不可となる可能性が高いですがそれ以外の生命保険やがん保険、引受基準緩和型保険では複数の保険会社の商品を選択する事が可能です。
仮に現在加入中の保険会社の担当者からは
と言われていても、それはその担当者の知識不足の可能性も考えられます。
もちろん別の保険会社では問題無く乗り換えや新規加入が可能になるケースがあります。
昔のように一社のみの保険会社だけではなく現在は複数の保険会社、保険商品の中からご要望に合わせた保険相談を無料で行う事が可能です。
ノイローゼ(神経症)のように告知該当がある場合であれば、一人で判断せずに保険ショップや訪問型のFP相談サービスなどご都合に合わせて無料相談サービスをご活用いただくのをおすすめします。