あなたは現在ピルの服用をしている状況で新規に保険の加入や見直しが出来るのか心配されてはいませんでしょうか?
インターネット上の質問サイトなどでは生理不順、月経不順によりピルを服用している方が生命保険の加入を断られた等の書き込みも見受けられます。
ただし、加入検討者によって状況は様々ので断片的な情報で判断するのは危険です。
生命保険や医療保険などは加入の際、保険会社が用意している告知書にその時の健康状態をありのまま記入します。
ピルを飲んでいる事のみが原因として保険加入の一切が見送られるという事も少ないかと考えます。
そこでこのページではピルを飲んでいる方でも加入できる保険の種類や数値目安等を解説しています。
ピルを服用している方で保険の加入や見直しを検討している方は是非ご確認ください。
ピル服用中における保険加入の主なポイント
まず初めにピル服用中の方の保険加入や見直し時における告知のポイントをまとめます。
- がん保険は診療状況に限らず加入可能
- 医療保険は診療中の場合は一部条件付き承諾の可能性大
- 生命保険は無条件で加入可能
- 女性保険(=女性疾病特約)は診療中は加入不可
診療中の場合、医療保険は条件付き承諾、更に女性疾病特約は加入不可になる可能性が高いですがその他の保険に関しては問題なく加入できる可能性が高いです。
引き続きピル服用中の保険加入の詳細をまとめていますので気になる方は是非読み進めてください。
医療保険の加入について
ピル服用中における医療保険の加入については診療中かどうかがポイントになるケースが高いです。
一般的な加入時の告知では主に直近3カ月から過去5年以内での健康状態が問われ、この質問範囲内で月経不順などの診療中かどうかを確認します。
診療中の場合
月経不順や、生理痛によりピルを服用している場合などは症状によっては入院や手術といった医療保険の保障範囲と直結する可能性が否定できません。
その為、一般的には無条件承諾とはならず「条件付き承諾」として一定期間特定部位が保障対象外となる可能性があります。
具体的には子宮部位や卵巣部位とその周辺部位が2年~3年程度の保障対象外といった内容です。
ただし一般的には全期間、対象外という事はありませんので条件付き承諾があったとしてもある程度前向きに判断していただいても良いかと考えます。
診療完了の場合
なお既に治療が終了してピルの服用などもしていない状況であれば、「条件付き承諾」という事もなく無条件で加入可となる可能性が高いです。
女性保険(=女性疾病特約)の加入について
女性の方の多くが加入される女性保険は婦人系の病気を手厚く保障するといった内容の医療保険である事が一般的です。
具体的には通常の医療保険における入院給付金日額が女性特有の病気による入院の場合は入院日額を上乗せするといった内容になります。
月経不順などによるピルの服用中は直接的に女性特有の病気に関連する事もある為、診療中は加入不可となる可能性が高いです。
ピル服用中における女性保険の加入目安
診療中 | 診療完了 |
加入不可 | 加入可 |
診療完了の場合であれば女性保険も問題なく加入できる可能性も高いです。
診療完了の定義について
医療保険、女性保険共に注意しないといけないのが診療完了の判断を誰がしているかという部分です。
いずれの保険も診療完了後であれば無条件で加入可能ではありますが、「診療完了」を判断するのは医師であるという点を十分気を付けてください。
ピルの服用などは自己判断にて治療を終了してしまうというケースがありますが、この場合は保険会社としては「診療完了」とする事ができません。
月経不順などの症状が治まった場合でも医師による診療完了=治療が終了する旨の確認をするようにしてください。
本人には悪意が無く診療完了と思って告知をした場合でも、いざ給付金請求などで診断書より過去の告知事項との相違が見つかるケースも考えられます。
最悪「告知義務違反」となってしまう事もあり得ますので治療が終わっているのかどうかの確認は慎重に判断するようにしてください。
引受基準緩和型医療保険の加入について
ピルの服用のみが原因として通常の医療保険や生命保険等の加入が見送られる可能性は低いです。
ただし、何かしらの合併症などにより加入自体が難しい場合でも持病がある方でも入れる「引受基準緩和型医療保険」の場合は主に3つ程度の告知内容に該当しなければ加入が可能です。
- 最近3ヵ月以内で医師より入院or手術をすすめられた。
- 過去1~2年以内に、病気やケガで入院or手術を受けた。
- 過去5年以内に「がん」or肝硬変で、入院or手術を受けた。
通常の医療保険に比べると保険料が割高というイメージがありますが、現在では各社より商品開発が進んでおり特約(オプション)の選択肢が豊富であったり、保険料も大差がないレベルになりつつあります。
通常の医療保険が難しい方であればこちらも是非ご検討ください。
がん保険の加入について
がん保険は基本的にがんに関連する項目のみが告知事項の為「がん」や「上皮内新生物」の疑いやその可能性が否定されている場合は申し込みが可能です。
先述してるように月経不順等によるピル服用中では女性保険(=女性疾病特約)の加入が見送らる可能性が高いですががん保険は無条件で加入可能です。
一般的に女性が気にされる女性特有の病気を分解すると「乳がん」「子宮がん」etc。がんである事が良くあります。
この場合は女性疾病特約よりもがん治療に特化したがん保険の方がより安心できる場合もあります。
詳細は以下のページでも解説していますので気になる方は是非ご確認ください。
このページのまとめ
ピル服用中の方でも保険の新規加入や見直しにそこまで大きな制限がされる可能性は低いかと考えます。
仮に特定の保険会社の加入手続きで加入不可となった場合でも別の保険会社では問題無く乗り換えや新規加入が可能になるケースも多々あります。
昔のように一社のみの保険会社だけではなく現在は複数の保険会社、保険商品の中からご要望に合わせた保険相談を無料で行う事が可能です。
ご自身が納得できる保険選びをするためには保険ショップかプロのファイナンシャルプランナーへの相談をご活用ください。
どちらも無料で相談する事が可能です。