結核の方の場合、完治していない場合は保険商品によっては加入が見送られるケースが考えられます。
ただし、必ずしも診療完了でなくとも入院治療から一定期間が経過している場合などは無条件加入となる可能性もありますのでご自身の結核の診療状況を正しく把握し、申告する必要があります。
基本的には加入時の告知書には健康状態をありのままを記入します。
結核では
辺りが重要な審査項目になる可能性が高いです。
そこでこのページでは正しい告知方法を含め一般論的な部分も含めつつ結核の方でも加入できる保険の種類や治療状況別の加入目安を解説していきます。
おおよそとしては以下のポイントになります。
結核で現在治療中の方で保険の加入や見直しを検討している方は是非ご確認ください。
結核の保険加入の主なポイント
まず初めに結核の方の保険加入や見直し時における告知のポイントをまとめます。
- 完治していれば基本的にどの保険も加入可
- 診療中の場合は医療保険、死亡保険は状況による
- 就業不能保険も治療中は加入見送り可能性大
がん保険は診療状況問わず加入できる可能性がありますがそれ以外は何かしらの診療中の場合は条件付き承諾や一時的な加入見送りになる可能性もあります。
医療保険の加入について
まず初めに医療保険の加入についてですが保険会社によっても引き受け基準は異なる為一概には言えませんが、告知書の質問範囲内で結核による入院含む治療があったかどうかがポイントになります。
保険加入時の加入時の告知では主に直近3カ月から過去5年以内での健康状態が問われます。
入院治療がある場合
告知書の質問範囲にて入院や治療履歴がある場合は入院からの経過期間によって判断が分かれる可能性があります。
入院からの期間 | 審査基準 |
---|---|
1年未満 | 加入不可 |
1年以上3年未満 | 条件付き承諾 |
3年以上経過 | 加入可 |
入院治療歴がある場合は治療からの期間が短いと加入不可です。
一定期間が経過している場合(約1年から2年)であれば条件付き承諾として肺などの結核に関連する部位が契約後2~3年程度の保障対象外という条件で加入可となる可能性があります。
また3年以上経過している場合は診療完了でなくても無条件加入となり可能性も在り得ます。
※あくまで一般論であり詳細な経過年数や条件付き承諾としての不担保期間などは保険会社によって異なります。
入院治療がない場合
結核による入院治療がない場合でも診療状況による判断基準が分かれます。
診療中=治療中
入院治療が無く現在進行形で診療中の場合は加入不可となる可能性が高いです。
今後の治療内容によっては症状が悪化する可能性なども考慮される為、医療保険の加入を見送られるというイメージです。
診療完了
既に診療完了と判断されている場合は医療保険も問題なく加入可となる可能性が高いです。
当サイトおすすめの医療保険は個人的な感情ではなく多角的な評価基準を交えて客観的にランキングを作成していますので良ければ是非参考にしてみてください。
診療完了の定義について
結核の方の医療保険加入において診療完了かどうかは加入可否を分ける重要なポイントになります。
この診療完了の定義は治療をしていなければ診療完了というわけではなく、あくまで医師による判断にて診療完了=完治を確認するようにしてください。
契約者本人の意志のみで診療完了または完治したという認識で告知してもそれは正しい告知とはなりません。
加入できたとしてもその後の給付請求時に最悪のケースでは告知義務違反となってしまうケースもありますので十分に注意してください。
加入時の告知時義務違反については以下ページでも解説しています。
女性保険の加入について
女性保険とは通常の医療保険に特約として女性疾病特約(=オプション)を付加したタイプを指すことが一般的です。
その為、主契約である医療保険部が加入できる場合は女性保険(=女性疾病特約)も契約となります。
女性保険も以下のページにておすすめをランキング形式にて紹介していますので良ければ是非ご確認ください。
死亡保険の加入について
死亡保険の場合、医療保険とは保障範囲は異なるものの、告知書の質問内容と審査基準は類似する部分が多くあります。
その為、医療保険同様に診療中や入院治療からの期間が短いと加入不可となる可能性が高いです。
診療中の場合
入院治療はなく現在進行形で診療中の場合は、今後の状態により症状が悪化する可能性も考慮される為、加入不可となる可能性が高いです。
入院治療開始から間もない場合
また入院治療を実施している状況でも開始から1年未満or2年未満など時間が短い場合は加入不可となる可能性が高いです。
診療完了後や入院治療から一定期間が経過している場合
医療保険同様に結核の診療完了後や入院治療から3年以上経過している場合であれば死亡保険は条件なく加入可となるケースが考えられます。
当サイトでは死亡保険を(終身保険・定期保険・収入保障保険)別に評価項目に基づきランキング作成をしています。死亡保険をご検討の方は是非参考にしてみてください。
がん保険の加入について
がん保険は基本的にがんに関連する項目のみが告知事項の為「がん」や「上皮内新生物」の疑いやその可能性が否定されている場合は申し込みが可能です。
結核の方でもがん保険は診療状況問わず加入可となる可能性が高いです。
介護保険の加入について
介護保険は医療保険や死亡保障と類似した告知書への健康状態の記載が一般的ですが、医療保険などに比べると比較的加入しやすい傾向にあります。
結核の方も介護保険は診療状況問わず加入可となるケースが多いです。
各種保険会社が扱う民間の介護保険もおすすめをランキングで紹介しています。
引受基準緩和型保険の加入について
現在進行形で結核の治療中で通常の医療保険や死亡保険の加入が難しい場合は持病がある方でも入れる「引受基準緩和型保険」を検討する事になります。
基本的に3つの告知事項に該当しなければ加入が可能です。
- 最近3ヵ月以内で医師より入院or手術をすすめられた。
- 過去1~2年以内に、病気やケガで入院or手術を受けた。
- 過去5年以内に「がん」or肝硬変で、入院or手術を受けた。
引受基準緩和型医療保険
通常の医療保険に比べると保険料が割高というイメージがありますが、現在では各社より商品開発が進んでおり特約(オプション)の選択肢が豊富であったり、保険料も大差がないレベルになりつつあります。
通常の医療保険が難しい方であればこちらも是非ご検討ください。
緩和型死亡保険
引受基準緩和型医療保険にはオプションとして終身保険特約を付加する事が出来る商品が多数ありますが、医療保険ではなく単体の死亡保険を希望という場合は定期タイプ、終身タイプ共にこちらで紹介しています。
このページのまとめ
結核の方でも保険の新規加入や見直しでは診療状況次第では健康な方と特に変わらずに加入できるケースがあります。
ただし特定の保険会社だけで加入相談をしていると担当者から
「結核の為、見直しができない」
などと言われてしまう事もあるかもしれません。
実際には保険会社単位で審査基準は異なりますので一社だけではなく複数の保険会社、保険商品の中からご自身の診療状況でも選択できる保険商品が多数存在しています。
複数の保険商品を取り扱う保険ショップや乗合代理店では検討者様のご要望に合わせた保険相談を無料で行う事が可能です。
自分から赴く保険ショップや希望の場所に来てもらう訪問型のFP相談サービスなどご都合に合わせて無料相談サービスを是非ご活用ください。