あなたは現在、肺気胸の治療中でも入れる保険や契約中の保険の見直しを検討してはいませんでしょうか?
もしくは一旦治療が終了している状態で数年経過しており、保険の加入手続きに肺気胸を申告する必要があるのかと疑問に思われているかもしれません。
そこでこのページでは保険のプロの観点からおおよその目安として肺気胸の方でも加入できる保険の種類や治療状況による審査基準等を解説しています。
肺気胸の治療中の方や現在は診療完了した方で保険の加入や見直しを検討している方は是非ご確認ください。
肺気胸での保険加入の主なポイント
まず初めに肺気胸の方の保険加入や見直し時における告知のポイントをまとめます。
肺気胸を原因として保険加入が見送られるケースは少ないです。
ただし肺気胸との合併症や長期入院、再発の可能性がある場合は状況により加入不可となる可能性もありえます。
告知時の注意点(診療完了の定義)について
各種保険商品の告知における健康状態を分類するものに「診療完了」があります。
言葉の通り、すでにその病気やケガの治療が終了している状態を指しますが「診療完了」を判断するのは医師のみです。
自己判断にて治療を終了してしまうというケースがありますが、この場合は保険会社としては「診療完了」とする事ができません。
勝手に診療完了として告知をした場合は「告知義務違反」となってしまう事もあり得ますので治療が終わっているのかどうかの確認は慎重に判断するようにしてください。
告知義務違反に関してはこちらでも解説していますので気になる方は是非ご確認ください。
引き続き肺気胸の保険加入の詳細をまとめていますので気になる方は是非読み進めてください。
医療保険の加入について
肺気胸の方の医療保険加入では手術履歴や診療開始からの期間によって基準が分かれる事が多いです。
加入時の告知では一般的に直近3カ月から過去5年以内での健康状態が問われます。
告知内容の詳細は以下でも解説しています。
肺気胸の手術を実施している場合
肺気胸の手術が実施済みの場合は一般的には制限なく医療保険に加入できる可能性が高いです。
肺気胸の手術をしていない場合
手術の実施に至っていない場合は現時点での診療開始からの時間経過によって判断するケースがあります。
具体的には
審査開始 | 審査基準 |
1年~2年未満 | 条件付き承諾 |
2年以上経過 | 加入可 |
※診療開始からの時間経過は保険会社によっても異なる可能性があります。
手術未実施且つ、診療開始からの期間が短い場合(1年~2年前後)は「条件付き承諾」として肺関連部位が一定期間の保障対象外となります。
保障対象外期間も保険会社によって程度は異なる為、あくまで一般論ですがおおよそ、2年~3年前後です。
なお当サイトにておすすめする医療保険はこちらよりランキング形式にて紹介していますので良ければ是非ご確認ください。
女性保険の加入について
女性保険は通常の医療保険に特約として女性疾病特約(=オプション)を付加したタイプを指すことが一般的です。
その為、主契約である医療保険が加入可能であれば肺気胸の方も女性保険の加入が可能となります。
女性保険もこちらよりおすすめをランキング形式にて紹介していますので良ければ是非ご確認ください。
死亡保険の加入について
死亡保険は特に肺気胸による加入可否の影響を受けないので、特に診療状況に限らず加入可となるケースが一般的です。
がん保険の加入について
がん保険は基本的にがんに関連する項目のみが告知事項の為「がん」や「上皮内新生物」の疑いやその可能性が否定されている場合は申し込みが可能です。
肺気胸の方も特に問題なくがん保険への加入は可能となります。
介護保険の加入について
介護保険は医療保険や死亡保障と類似した告知書への健康状態の記載が一般的ですが、医療保険などに比べると比較的加入しやすい傾向にあります。
肺気胸の方でも介護保険は診療状況に限らず加入可能性が高いです。
ただし先述しているように肺気胸に併発して肺関連の病気を患っている場合はその病気を基準とした審査基準になります。
また入院が長期化しているケースなどでは状況により加入不可となる可能性もありますのでしっかりと告知を行うようにしてください。
各種保険会社が扱う介護保険もこちらでおすすめを紹介しています。
引受基準緩和型医療保険の加入について
肺気胸を原因して保険加入が出来ない可能性は低いですが、
というような方の場合は加入が断られる可能性もあります。
そこで通常の医療保険や死亡保険への加入が出来ない方向けに、持病がある方でも入れる「引受基準緩和型保険」があります。
別名では限定告知型とも言われるように主に3つ程度の告知内容に該当しなければ加入が可能です。
- 最近3ヵ月以内で医師より入院or手術をすすめられた。
- 過去1~2年以内に、病気やケガで入院or手術を受けた。
- 過去5年以内に「がん」or肝硬変で、入院or手術を受けた。
通常タイプの保険に比べると保険料が割高というイメージがありますが、現在では各社より商品開発が進んでおり特約(オプション)の選択肢が豊富であったり、保険料も大差ないレベルになりつつあります。
通常の医療保険が難しい方であればこちらも是非ご検討ください。
このページのまとめ
肺気胸による保険加入では医療保険のみ診療状況による加入制限がある可能性であって、それ以外では特に問題なく契約者のニーズに合わせた保険選びが可能です。
ただし先述しているように他の病気も患っている場合は加入が難しくなるケースがあります。
現在加入を相談している保険会社では
「加入出来ない」
と言われている事があったとしても、それはその保険会社の審査基準に過ぎません。
別の保険会社では問題無く乗り換えや新規加入が可能になるケースがあります。
昔のように一社のみの保険会社だけではなく現在は複数の保険会社、保険商品の中からご要望に合わせた保険相談を無料で行う事が可能です。
肺気胸のように告知該当がある場合であれば、一人で判断せずに保険ショップや訪問型のFP相談サービスなどご都合に合わせて無料相談サービスをご活用いただくのをおすすめします。