このページではアフラックのもっと頼れる医療保険新EVERの概要から主契約部分の保障内容、更に特約までを解説していきます。
新EVERに加入中の方で
という方も多いかと思われます。
そこで過去に保険外交員として実際に医療保険の保険相談の経験がある立場から新EVERの保障内容から見直しまでを紹介していきます。
新EVERは医療保険EVERの次に発売され、旧EVERとの違いなども紹介してます。
また新EVERは2009年の発売後、2012年にリニューアル(商品改定)を行っています。
これ以外にも放射線治療給付金の支払条件なども途中で変更されるなど様々な違いもありますので詳細を解説していきます。
現在新EVERに加入中で保険の見直しなどを検討している方は是非参考にしてみてください。
新EVERの概要について
商品名 | もっと頼れる医療保険新EVER |
発売日 | 2009年8月<2012年1月改定> |
発売停止日 | 2013年8月1日 |
保険期間 | 終身 |
保険料支払期間 | 定額・60、65歳半額・60、65歳払済・10年払済より選択可 |
新EVERから保険料支払期間が定額、半額、払い済みの選択が可能となりました。
医療保険EVER(旧EVER)との主な違い
冒頭でも触れていますが、旧EVERとの違いは以下の5つになります。
旧EVERでも病気は終身保障でしたがケガに関しては90歳までとなっていたところが全て終身保障となりました。
手術給付金と放射線治療給付金について
旧EVERまでは手術給付金の支払われる対象手術が約款所定の約88種となっていましたが公的医療保険連動型となり約1000種類までの手術が対象となりました。
また新EVERより放射線治療給付金が新設されていますが、この部分に関しては旧EVERでも「手術給付金」内で放射線治療を給付対象としていました。
その為、実際には手術給付金の対象であった「放射線治療部分」が放射線治療給付金として分離したという形になります。
先進医療
先進医療に関してはアフラックに限らず各保険会社にて先進医療特約が出来始めたのが大体2010年前後なので旧EVERでは選択肢の無かった先進医療特約の追加が可能となりました。
※現在では「医療保険EVERプラス(+)」にて旧EVERでも先進医療特約の追加が可能です。
通院保障
旧EVERでは長期入院&通院特約にて5日以上の入院後の通院というのが条件でしたが、新EVERからは1日以上の入院後の通院に支払条件が緩和されています。
新EVER内での商品改定について
なお新EVERも2009年の発売開始後、2012年に一度リニューアルが行われ、先進医療特約に含まれる先進医療給付金の支払上限がそれまでの通算700万円から2000万円まで拡大。
更にスタンダードプランのみになりますが、「生存祝金特約」が新設されています。
詳細に関しては後述する新EVERの保障内容にて解説していきます。
新EVERの保障内容について
新EVERでは「スタンダードプラン」と「ベースプラン」という2つのプランに別れますが単純に通院保障が有るか無いかとなります。
入院給付金日額が5千円のケースでの保障内容を紹介します。
スタンダードプラン | ベースプラン | |
疾病・災害入院給付金 (病気ケガで入院した時) |
入院1日目(日帰り含む)から 1日5,000円 支払限度:1入院最高60日。通算1095日 |
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疾病・災害通院給付金 (病気ケガで通院した時) |
1日以上の入院後翌日120日以内の通院 通院日額:3,000円 支払限度:1通院30日分まで。通算1,095日 |
無し |
手術給付金 (病気ケガで手術をした時) |
公的医療保険連動 重大手術20万円 入院中手術5万円 外来手術2.5万円 支払限度:回数無制限 |
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放射線治療給付金 (放射線治療を受けた時) |
5万円/回 (新生物への放射線治療に限る) 総量50グレイ以上の照射は2011年3月22日以降の契約から廃止 支払限度60日に1回 |
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先進医療一時金 (先進医療を受けた時) |
1回5万円 支払限度:年5回まで |
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先進医療給付金 (先進医療を受けた時) |
自己負担した金額と同額(限度額50万円) 支払限度:年5回まで。通算700万円 保障期間:終身 <2012年1月回程後> 自己負担した金額と同額 支払限度:更新後の保険期間を含め、通算2000万円まで 保障期間:10年 |
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祝金 | <2012年1月改定後> 〇生存祝金特約 生存祝金:1回3万円/3年毎 保険期間:15年 |
付加出来ない |
手術給付金の対象となる手術について
先述しているように新EVERより手術給付金の対象手術がそれまでの約款所定の88種から公的医療保険連動型として約1000種類に拡大しています。
ただし公的医療保険連動型と言っても一部の手術は対象外となります。
- 創傷処理、デブリードマン
- 骨・間接の非観血的整復術、非観血的固定術、非観血的授動術
- 切開術(皮膚・鼓膜)
- 異物除去(外耳・鼻腔内)
詳細に関しては以下のページでも解説しています。
放射線治療給付金について
新EVERより放射線治療給付金が新設されています。
放射線治療1回につき5万円を60日間隔で回数無制限保障となります。
2011年3月22日以降の契約にて以下の違いがあります。
2011年3月22日以前の契約 | 2011年3月22日以降の契約 | |
総線量 | 50グレイ上の照射が対象 | 総線量規定の廃止 |
※「グレイ」とは吸収した放射線のエネルギー総量を表す単位です。
放射線治療給付金に関しては以下でも解説していますので気になる方はご確認ください。
先進医療給付金の上限について
新EVERの加入時より新設された先進医療特約ですが、発売開始時点では先進医療給付金の支払上限は自己負担した金額と同額としつつも1回50万円まで。年5回の通算700万円までとなっていました。
この部分が2012年1月の改定にて1回あたりの限度額の撤廃。更に通算2000万円まで拡大しています。
改定前 | 2012年1月改定後の契約から | |
保障額 | 自己負担した金額と同額(限度額50万円) | 自己負担した金額と同額 |
支払限度 | 年5回まで。通算700万円 | 更新後含め通算2000万円まで |
保険期間 | 終身 | 10年更新 |
先進医療特約の詳細については以下のページでも解説しています。
新EVERの特約について
新EVERでは先述したように主契約部分で通院保障有りの「スタンダードプラン」か通院保障無しの「ベースプラン」の選択となり、それ以外は特約(=オプション)にて希望するプランを作る事が可能です。
長期入院に関する特約
デフォルトの入院給付金の支払日数は1入院60日となりますが、「長期入院特約」を組み入れる事で1入院61日~120日までをサポートする事が可能となります。
ただしグラフからも平均の入院日数は短期傾向にある為、必要性が感じされない方は長期入院特約を特約開始し、後述する通院特約や就労所得保障一時金特約を検討してみても良いかもしれません。
三大疾病に関する保障
新EVERでは三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳梗塞)をサポートする三大疾病増額特約が用意されており三大疾病入院給付金として三大疾病による入院の場合、通常の入院給付金に上乗せする形で1日5,000円が1入院60日まで給付されます。
脳梗塞などの長期傾向にある入院を手厚くサポートする事が出来ますが、1入院の上限が有るのが弱点ともいえます。
三大疾病の所定の状態に該当した時点でまとまった一時金を受け取れる特約や就労所得保障などが医療保険EVERプラスにて見直し可能ですのでこちらも検討してみても良いかもしれません。
女性特有の病気に関する保障
新EVERでは「女性疾病特約」の追加で女性特有の病気ケガによる入院の上乗せと特定の治療行為に対しての給付金をサポートする事が可能です。
- 〇女性疾病入院給付金:5,000円/日
- 支払限度:1入院60日。通算1095日
- 〇形成治療給付金:10万円/回
- 支払限度:回数無制限
- 保険期間:終身
形成治療給付金の対象は手術は以下になります。
なお女性疾病特約(=女性保険)の選び方等については以下のページでも解説していますので良ければ参考にしてみてください。
EVERプラス(+)による特約の追加
新EVERではそれまでの旧EVERに比べて先進医療特約や通院保障の条件緩和などの改良があります。
それでも最新の医療保険の傾向と比べると三大疾病関連の保障の手薄さや就業不能状態の保障。将来の介護に備える保障がカバーしきれていない部分でもあります。
以前は加入中の新EVERを見直しをしようとしても追加できる特約内容には制限があり、加入後の自由度は低い状況でした。
これに対して新たに新設された「医療保険EVERプラス(+)」では旧EVER以降(新EVER含む)の医療保険に対してアフラックの最新の医療特約が追加可能となります。
等々、元の新EVERの主契約はそのままに新たに希望する保障を特約として自由に追加が可能となります。
付帯サービスについて
また新EVER以降の「ちゃんと応える医療保険EVER」の加入者より利用可能となった付帯サービス「ダックの医療相談サポート」も「医療保険EVERプラス(+)」にて特約を追加する事で利用が可能となるメリットがあります。
医療保険EVERプラス(+)に関してはこちらで詳細を載せていますので気になる方は是非参考にしてみてください。