あなたは慢性胃炎の状態で保険加入や見直しが問題なくできるのか気になってはいませんでしょうか?
もしくは数年前に診断された後、最初の1、2年は診察や投薬治療を行っていたものの、現在は症状が治まっており、ここ1年以上は具体的な治療行為がない場合でも告知する必要があるのかと疑問に思われてはいませんでしょうか?
認識の甘い保険外交員などは自己判断にて
「告知しなくて良い」もしくは「完治した」
と言った内容を促す事があるかもしれませんが、そもそも保険外交員に契約者の方の健康状態を判断する権利はありません。
保険加入時の告知書類には原則、質問の内容に沿ってありのままを記入します。
その上で慢性胃炎に関しては診療状況等に合わせておおよその加入目安などが存在します。
そこでこのページでは慢性胃炎の方でも加入できる保険種類や治療状況での引き受け目安等を解説しています。
慢性胃炎の方で保険の加入や見直しを検討している方は是非ご確認ください。
慢性胃炎の保険加入の主なポイント
まず初めに慢性胃炎の方の保険加入や見直し時における告知のポイントをまとめます。
- がん保険は加入手続き可能
- 入院履歴が有る場合は事前判断不可
- 診療状況により条件付き承諾の可能性有り
- 生命保険は基本的に加入可能性大
慢性胃炎の場合、少し前の判断基準ではがん保険の加入が見送られるケースがありました。
その為、ネット上のQ&Aサイトでは慢性胃炎によりがん保険に加入出来なかった等の書き込みがありますが現在では審査基準が見直された事もあり、慢性胃炎のみを理由としてがん保険の契約が見送られる事は少ないかと思われます。
なお現在の胃炎が慢性的なものではなく一時的なストレス性胃炎などの場合は審査基準も変わってきますので該当する方はこちらも併せてご確認ください。
引き続き慢性胃炎の保険加入の詳細をまとめていますので気になる方は是非読み進めてください。
医療保険や生命保険の加入について
医療保険や生命保険(=死亡保険)の加入については対象となる保障範囲は異なるものの、告知内容は重複する部分が多く保険会社の引き受け基準も同等になる事が多々あります。
慢性胃炎に関しては入院治療の有無がポイントになることが多いです。
入院治療がある場合
保険会社毎に審査基準は異なる為、一律での判断はできませんが慢性胃炎にて過去に入院の治療履歴がある場合。
比較的長期の入院治療がある場合は一般論ではありますが加入が難しい可能性があります。
生命保険、医療保険共に加入時の告知では主に直近3カ月から過去5年以内での健康状態が問われます。
その為、上記過去5年範囲にて慢性胃炎にて入院履歴が有る場合は加入が難しくなる可能性があります。
入院履歴がない場合
入院治療は行っていない場合であれば、その他服薬や通院の経験が告知事項に該当する場合にはその内容を正確に記載します。
- 治療開始時期
- 直近の検査結果
- 現在服用している薬剤名
医療保険の加入について
慢性胃炎にて入院治療の履歴がない場合は診療中か診療完了かで判断が分かれます。
現在診療中の場合
一般的に考えると具体的な治療行為が無くても診療完了と医師が判断するケースは少ない為、ほとんどの方は慢性胃炎の診療中(=治療中)に該当するのではないでしょうか。
この場合、保険会社によっても程度は異なりますが無条件での加入とはならず「条件付き承諾」として何かしらの制限付きでの加入になる可能性が高いです。
一般的には「胃や十二指腸」等の特定部位が2年~3年程度保障対象外となる事が考えられます。
ただし、この期間を過ぎればその他の部位同様に病気やケガにて入院や手術を行った場合でも給付金の支払対象となります。
診療完了している場合
なお既に慢性胃炎が完治して医師より診療完了を告げられているという事であれば特に制限などもなく医療保険が加入可となる可能性が考えられます。
ただし、注意しないといけないのは診療完了の判断は医師のみです。
冒頭でも解説していますが、数年に渡り慢性胃炎の具体的な治療行為が無い事を理由に自己判断にて「診療完了」としてもそれは正式ではありません。
本人には悪意が無く診療完了と思って告知をした場合でも、いざ給付金請求などで診断書より過去の告知事項との相違が見つかるケースも考えられます。
最悪「告知義務違反」となってしまう事もあり得ますので治療が終わっているのかどうかの確認は慎重に判断するようにしてください。
保険外交員が「診療完了」や「完治」の報告、もしくは無告知を勧めた場合は不告知教唆として外交員側が罰せられますが、実際のところこの事実を過去に遡って証明するのは困難を極めます。
いずれも告知義務違反関連に関してはこちらのページでは解説していますので気になる方は合わせてご確認ください。
生命保険の加入について
生命保険の場合は慢性胃炎にて入院履歴がない状況であれば、診療中、完了に限らず無条件で加入可となるケースが高いです。
健康診断書の提出について
医療保険に単体で加入する場合や保障額が1000万円程度の生命保険への加入の場合は加入時に健康診断書の提出を求められることはまずありません。
ただし、保障額が大きい1500万円~2000万円以上程度の生命保険になると一般的には健康診断書コピーの提出を加入手続き時に求められます。
この際注意しないといけないのは過去の健康診断にて慢性胃炎に関連する疑いや数値上の異常の指摘がある場合です。
再検査や治療の指示がありながらそのままにしてしまっている場合は速やかに治療や再検査を実施するようにしてください。
再検査等の指示をそのままにした状態では保険会社側は正確な健康状態の判断が出来ない為、実際の症状には関係なく「不承諾」となるケースがあります。
引受基準緩和型医療保険の加入について
通常の医療保険や生命保険等と異なり、持病がある方でも入れる「引受基準緩和型医療保険」の場合は別名では限定告知型とも言われるように主に3つ程度の告知内容に該当しなければ加入が可能です。
- 最近3ヵ月以内で医師より入院or手術をすすめられた。
- 過去1~2年以内に、病気やケガで入院or手術を受けた。
- 過去5年以内に「がん」or肝硬変で、入院or手術を受けた。
通常の医療保険に比べると保険料が割高というイメージがありますが、現在では各社より商品開発が進んでおり特約(オプション)の選択肢が豊富であったり、保険料も大差がないレベルになりつつあります。
慢性胃炎にて長期入院等の治療履歴があり、通常の生命保険や医療保険の加入が難しい方であればこちらも是非ご検討ください。
がん保険の加入について
がん保険は基本的にがんに関連する項目のみが告知事項の為「がん」や「上皮内新生物」の疑いやその可能性が否定されている場合は申し込みが可能です。
先述しているように数年前までは慢性胃炎を原因としてがん保険の加入が見送られるケースもありましたが、現在は基準も緩和されている保険会社もあります。
がん保険は契約者のニーズに合わせて多数の種類が存在しています。
がん保険のみ加入するパターンや医療保険との組み合わせ、現在加入中のがん保険に更に保障を強化するパターンなどご要望に合わせてた選び方が可能です。
以下のページにてがん保険のおすすめをランキング形式にて紹介していますので、良ければ是非ご確認ください。
このページのまとめ
慢性胃炎が原因で保険の新規加入や見直しを躊躇してしまっている場合でも状況に応じて様々な対策が考えられます。
長期入院の治療履歴などが原因で通常タイプの保険加入が難しい場合は引受基準緩和型を検討する事も可能です。
いずれも昔のように一社のみの保険会社だけではなく複数の保険会社、保険商品の中からご要望に合わせた保険相談を行うのが結果として間違いのない選び方ではないでしょうか。
自分から赴く保険ショップや希望の場所に来てもらう訪問型のFP相談サービスなどご都合に合わせて無料相談サービスを是非ご活用ください。