生命保険の加入を検討するにあたり保険期間はいつまでにすればよいのかを考えたことはありませんか?
このページでは保険期間の正しい選び方や保険の種類に分けて組み合わせのパターンを紹介していきます。
保険期間と払込期間の違い
まずよく混合しがちなのが、保険期間と払込期間を同じものとして認識している場合がありますがこれはそれぞれ独立しています。
保険期間
保険期間とは契約している保険によって保障されている期間を指します。つまり保険期間を選ぶという事は、今このタイミングから何年先or何歳まで保障が続くようにするかを選ぶという事になります。
払込期間
また払込期間とは契約中の保険料(=掛け金)を支払う期間を指しています。ほとんどの保険は保険期間=払込期間であることが多い為、この二つを混合している場合が多いですが、保険商品や契約の内容によっては保険期間はその後も続いても払込期間は先に終了する払い済みのような契約も実際には多々存在します。
保険期間の種類
では次に保障されている期間である保険期間の種類についてですが大きく分けると
の2種類となります。
定期
定期とは一定期間の定期を指しており期間限定となります。定期は更に細分化する事ができ年満期と歳満期に分かれます。
年満期
年満期は契約開始から向こう何年先までの保険期間を設定する時に使います。基本的に毎年更新している共済などは1年満期。その他よくある10年定期保険などは10年満期の保険期間というものです。
歳満期
歳満期は被保険者(=保障の対象者)が向こう何歳になるまでの保障かという事を設定する方法になります。学資保険などはよく18歳満期として対象となるお子様が18歳の年齢を迎えるまでの保険期間というケースやかんぽ生命の養老保険などが60歳満期などがこれに当たります。
終身
次に保険期間の「終身」とは一生涯という意味で契約開始後に保険を解約しない限り保障が一生涯続きます。
保険の種類にもよりますが、高齢長寿化の影響を受けよほどの事がなければ保険期間は一生涯保障される「終身」になる事がほとんどではないかと思われます。
具体的な保険期間の選び方
ここからは保険期間別に具体的な選び方の例を紹介します。あくまで保険期間の特性に合わせた参考例なので必ずしもすべてのケースに当てはまるわけではありません。
定期のみ
保険の種類に限らず、保険期間を定期のみにするというのは期間限定で保障されれば良いという合理的に割り切った考え方になります。その為いつ何が起こるかわからないものに備えてというよりも明確にここまでと線引きできる保障に最適です。
具体的には万が一の時に残された家族のうち、子供が20歳になるまでとか大学卒業する年齢までの学費を含めた生活費などというケースです。
終身のみ
保険期間が終身のみの生命保険は「終身保険」と呼ばれます。解約しない限り保障が一生涯続くのである意味理想的ではあるのですが、保険期間が限定されていないだけに保険料(=掛け金)が高くなるという大きなデメリットが有ります。
更に先述している様にお子様が独立するまでを考慮して設計した保障内容が独立後も残り続けるのは過剰な保障内容にもつながります。
そこで終身のみの生命保険を選ぶ場合に多いのがご自身の死後の整理金(お葬式代など)として選ばれるケースが多いです。
定期+終身
定期、終身共にそれぞれの特性を生かして保険期間を選ぶ事になるので、多くの場合は二つを組み合わせて生命保険を選ばれるケースがほとんどです。
上の二つの例を合わせるとまだお子様が小さく、大学を卒業する年齢までの期間は定期保険を契約し、一方でご夫婦二人の生活期間に関しては死後の整理金のみを終身保険で設計しておくというようなパターンです。ご要望によってはお子様独立後も奥様の生活費を含めて引き続き定期保険を継続するというような選び方もあるかと思います。
このページのまとめ
保険期間の選び方も人それぞれいろいろな考え方があるので、一概にどれが正解という事はありません。大切なのは大枠の仕組みを理解した上で必要応じてファイナンシャルプランナー等の意見を参考にしつつ納得できる保険選びができれば理想的かと考えます。