医療保険には一定期間のみを保障する定期タイプと一生涯保障の終身タイプがあり、それぞれ特徴がある為、どちらかのみがおすすめという事はありません。
状況によりどちらを希望するかは様々ですので要望に合わせて最適な医療保険を選んでもらえれば良いかと考えます。
そこでこのページでは定期タイプ、終身タイプそれぞれの医療保険についてその違いを解説していきます!
等々について詳細に解説していきます。
医療保険のタイプで迷われている方は是非参考にしてみてください。
【定期タイプ】と【終身タイプ】の違いについて
それぞれのタイプにはいくつかの違いがあり、主な項目としては
などがあげられます。
保障期間について
それぞれの名前の通りですが、定期タイプは保障期間が「一定期間」ということを意味しており、終身タイプは「一生涯」の保障期間となります。
定期タイプ
定期タイプの場合、保障期間は最短1年から5年更新や10年更新など医療保険によって様々です。
定期タイプは基本的には「自動更新」となる為、最初の加入時には健康告知は当然行いますが、以後の更新時には特に告知はしなくてもそのまま継続が可能な場合がほとんどです。
ただし、注意点として一生更新できる訳ではなく保障期間の満了(80歳か85歳まで)が指定されている医療保険がほとんどです。
終身タイプ
終身タイプはその名の通り「終身医療保険」となり、一度加入すれば、契約が続く限り医療保険が保障される仕組みです。
保険料の払い方について
生命保険にせよ医療保険にせよ、保険料は基本的にそのリスクに対して割り出されたものであり、リスクが少ないと判断されれば、保険料は下がります。
逆にリスクが高くなれば相対的に保険料は上がるわけですが、医療保険は加入時の告知によって契約者の健康状態は一定に確保される為、その他のリスク判断項目として【保障期間】が入ります。
定期タイプ
定期タイプはある一定期間のみを保障する為、同じ年齢の人で定期タイプ(10年定期など)と終身タイプの保険料を比較すれば定期タイプのほうが保険料は安いです。
A社の医療保険にて10年定期医療保険と終身医療保険を男性で入院日額5000円のシンプルな内容で比較した場合
定期タイプ | 終身タイプ | ||
---|---|---|---|
20~30歳 | 670円 | 20歳~ | 880円 |
30~40歳 | 840円 | 30歳~ | 1,220円 |
40~50歳 | 960円 | 40歳~ | 1,730円 |
50~60歳 | 1,480円 | 50歳~ | 2,615円 |
60~70歳 | 2,940円 | 60歳~ | 4,155円 |
70~80歳 | 4,980円 | 70歳~ | 6,275円 |
20代や30代では安くても、そのままずるずる50代以降も更新となると例え10年単位の保障期間でもそれなりの保険料になる可能性があります。
終身タイプ
定期タイプとは異なり、加入時の保険料は基本的に一生涯変わりません。ただし更新型の特約(=オプション)などを付加している場合には10年毎で特約の保険料部分のみ上がる場合もありますので、事前に把握できる場合には更新時の保険料も確認するようにしましょう。
定額払い
また終身タイプには保険会社によって保険料の払込期間を選べる仕組みがあります。
定額タイプは終身の保障期間に対して【定額】で一生涯、保険料を支払い続ける仕組みです。保障期間は一生でも仮に保険料が何かしらの事情で支払えず、契約が失効してしまった場合は保障されなくなります。
医療保険の失効に関してはこちらでも紹介していますので良ければご確認ください。
https://iryouhokenselect.com/expire
半額払い
定額タイプが契約期間中、保険料が変わらないのに対して、【半額タイプ】は被保険者の年齢が60歳か65歳以降はそれまでの保険料に対して半額の支払いに切り替わる仕組みです。
現役時には保険料をすこし多めに支払い、収入が少なくなる可能性がある60歳や65歳以降は保険料の支払いを少なくしようとする支払い方法になります。
払済み
上記2つの支払い方法は契約期間中、保険料を支払い続ける事には変わりませんが、【払済タイプ】はその名の通り、指定した60歳や65歳まで保険料を支払った後は、それ以降保険料を支払わなくても保障期間は一生涯(=終身)続くことになります。
払い済みタイプの良いところは現役時に支払いを終える事ができる為、老後の支出を抑える事ができ、払い忘れなどにより失効を防ぐことも可能な点です。
ただし、保険料を前半に集中させている為、定額や半額タイプに比べると保険料は上がります。また医療保険によっては払済タイプの場合、途中から特約(オプション)の追加が出来ない場合などもあります。
加入可能な年齢について
医療保険には商品によって加入可能な年齢が設定されています。「終身医療保険」の場合は一般的に80歳や85歳までが加入できる年齢の上限となります。
定期タイプ
定期タイプの場合、保障期間自体が80歳か85歳で満了の医療保険がほとんどです。これに対して更新期間が10年単位などが最長の為、加入可能な最高年齢も70歳か75歳までとなります。
終身タイプ
終身タイプの場合も何歳からでも加入できる訳ではなく最高でも85歳かと思います。
定期タイプと終身タイプではどちらがおすすめなのか?
保障期間のおすすめに関してはそれぞれの違いからも医療保険に対しての考え方によって変わるかと思います。
それでも二つの特徴からある程度メリットに見るおすすめがあるかと思います。
定期タイプがおすすめの場合
定期タイプは終身に比べれば保険料が安い為、その分保障内容を手厚くしても終身タイプよりも保険料が少ない可能性があります。
また一定期間後には必ず更新する必要もある為、ライフサイクルの変化に合わせて保障の内容も積極的に変更したい人にはおすすめできるかと思います。
終身タイプがおすすめの場合
心理的にも、保障期間が一生続く契約を希望される人は多いかと思います。また保険料に関しても将来の予想が出来ない中ではなるべく早めに支払いを終えて、保障は一生涯という希望がある人も沢山います。
保険料が定期タイプと比べて高くなる点についても、必要な保障内容をしっかりと精査する事でそれほど保険料の差を無くす事も可能です。
定期タイプから終身タイプへ変更する場合の注意点
では現在の定期医療保険から終身医療保険への変更を希望する場合についてのポイントをまとめます。
告知について
定期タイプの場合は保障期間中の更新が「自動更新」の場合が多く、最初の加入時以外は健康状態の告知が不要な場合があります。このため、入院など給付金を受け取ることはないまでも、何かしら経過観察の指示がある可能性も考えられます。
終身タイプの医療保険への切り替えを行う場合には当然、新たに健康状態の告知が必要になる為、事前にある程度確認をするようにしましょう。
https://iryouhokenselect.com/joincondition
保険料が上がる時の対策
定期タイプから終身タイプへ変更したいと思っても一番の懸念材料がそれまでにくらべて保険料が上がってしまう事かと思います。
当然定期タイプと全く同じ保障内容で、終身タイプの保障内容を設計すれば、年齢にもよりますが、保険料は大分上がってしまう場合があります。
入院日額について
そこで調整できる部分として大きいのが、入院給付日額の設定になります。医療保険における入院日額は主契約部分にあたり、この部分を変更する事で保険料を大きく下げる事も可能です。
それまで特に意識せずに入院日額1万円等に設定されている場合には、改めて必要な入院日額はいくらなのかを整理するのも良いかもしれません。
医療保険における入院日額についてはこちらでも詳細を紹介しています。
https://iryouhokenselect.com/hospitalization-daily
特約について
定期タイプの医療保険の場合、もしかしたら特に意識せずに本人の意図しない特約が不可されている場合もあります。特約も定期更新の為、特約保険料がそこまで気にならないケースがありますが、こちらも終身タイプに変更するにあたって、自分が必要だと考える特約を整理するしてみるのが良いと思います。
特約の考え方についてもこちらで紹介していますので、良ければご確認ください。
https://iryouhokenselect.com/option
このページのまとめ
医療保険を定期タイプから終身タイプへの変更を検討している方は多いです。ただ定期タイプの保障内容をそのまま終身タイプに切り替えようとするとどうしても、保険料が高くなってしまいます。(年齢によっては2倍になることも。)
改めて、自分自身にとって必要な保障内容を整理する事で場合によっては希望する保険料に近づける事も可能かと考えます。また特徴を理解したうえで定期医療保険を選択するというのも選択の一つかと考えます。
何れも商品の特徴と希望する保障内容を総合的に整理したうえで、複数の医療保険をまとめて比較検討できる無料相談がおすすめです。